ぽけっといんふぉ

ちょっとしたお得な情報などをお届けします。スキマ時間にぜひお立ち寄りください。

ボクシング

長谷川穂積引退!世界王者のまま17年間の現役生活にピリオド!

2018/01/03

 

WBC世界スーパーバンタム級王者、長谷川穂積選手(35歳・真正ジム所属)が12月9日に神戸市内で会見を行い現役引退を発表しました。

世界タイトル3階級を制覇し、最優秀選手賞を4度手にした日本を代表する名ボクサーは、これ以上『戦う理由がなくなった』ことや『前回以上の気持ちをつくるのが難しくなった』ことなどを理由に17年間の現役生活にピリオドを打つことを決断しました。

Sponsored Link

■長谷川穂積選手引退発表

神戸市内での引退会見では非常に清々しい表情で、悔いのないスッキリした様子でした。

引退の理由をこのように語っています。
・自分に証明することがなくなった
・目標を達成し戦う理由もなくなった
・前回以上の気持ちを作るのが難しくなった

また、金沢会長の話によれば対戦を熱望していたフィリピンの5階級制覇王者ノニト・ドネア選手が11月6日に王座から陥落し、『モチベーションを維持できるそれ以上の対戦相手はいない』と長谷川選手が対戦を望む相手がいなくなってしまったことも引退の理由の一つにもなったようです。

考え抜いた末、今引退するのが自分の中で一番ベストと考え11月中旬には決断をしていたようです。

会見で一番印象に残った試合については2005年4月のはじめて王座を獲得した試合を挙げ『すごく夢がかなった瞬間』と語っていました。

 

■長谷川穂積選手の足跡

それでは引退する長谷川穂積選手のこれまでの足跡をたどってみたいと思います。

戦績:41戦36勝(16KO)5敗

・プロデビュー

1999年にプロデビューした長谷川穂積選手はわずか3戦目、5戦目に黒星を喫するなど決して順調な滑り出しではありませんでした。

しかしプロ6戦目以降は順調に白星を重ねていきプロ14戦目となった2003年5月にOPBF東洋太平洋バンタム級王者に輝き、さらに白星を重ねていきます。

 

・世界王者へ

2005年4月に辰吉丈一郎選手に2度KO勝ちし、西岡利晃選手の4度の挑戦を退けた日本でもお馴染みのウィラポン・ナコンルアンプモーション選手(タイ)と対戦。

14度連続王座防衛中の王者を相手に見事3-0の判定で勝利しWBC世界バンタム級王者となりました。

翌年3月には前王者ウィラポン選手と再戦し9ラウンドTKOで返り討ちにするなど順調なチャンピオンロードを進みます。

抜群のスピードと嵐のような連打を武器にこの王座をなんと10度も防衛。

 

・ビッグマッチ実現へ

2010年4月にWBO世界バンタム級王者のフェルナンド・モンティエル選手との現役王者対決が実現しファンを沸かせます。

長谷川選手のペースで進んでいたこの試合でしたが、4ラウンド終盤にモンティエル選手の放ったパンチが長谷川選手のあごをまともに捉え、さらに追い打ちの連打を浴びたところでレフェリーストップとなりTKO負けで王座から陥落します。

 

・復帰&2階級制覇

まさかのTKO負けから半年後の2010年11月、これまで戦ってきたバンタム級より階級を2つ上げてWBC世界フェザー級タイトルマッチに臨みます。

壮絶な打ち合いの末、3-0判定で見事に勝利し、復帰戦で世界タイトル2階級制覇を達成しました。

 

・世界戦2連敗

しかし2つ目のタイトルとなるWBC世界フェザー級タイトルを獲得したものの、初防衛戦で再び4ラウンドTKO負けを喫してしまいます。

引退なども噂されましたがその後も現役を続行します。

白星を重ねるもののバンタム級王者時代のキレのあるスピードや抜群の安定感はあきらかに陰をひそめます。

迎えた2014年4月、3階級制覇を目指しIBF世界スーパーバンタム級王座に挑戦しますが7ラウンドTKO負け。

全盛期の切れ味抜群のパンチや打たせずに打ちまくる姿はなく限界説などもささやかれます。

この敗戦から約1年間、リングから遠ざかります。

 

・王座返り咲き&3階級制覇、そして伝説へ

2015年5月に復帰し2連勝をするも、試合後には毎回のように引退か続行かに注目が集まりました。

そして迎えた今年9月16日、メキシコのウーゴ・ルイス選手の持つWBC世界フェザー級王座に挑みます。

長谷川選手よりも一回り身体の大きいチャンピオンを相手にプロ17年のキャリアを活かし老獪に戦いポイントを稼いでいきます。

ところが迎えた9ラウンド王者ルイスの左フックを喰らい、一瞬硬直した後ロープ際まで後退。

チャンスと見たチャンピオンが猛攻を仕掛けてきます。

会場の全体が『やばい』という雰囲気に。

ところが長谷川選手はこれに応戦し火の出るような打ち合いになります。

逆に王者を後退させてこの熾烈な攻防に打ち勝ちます。

迎えた9ラウンド終了後のインターバルで王者側が棄権を申し出たため長谷川選手のTKO勝ちとなりました。

約5年半ぶりの王座復帰3階級制覇達成となりました。

この試合、特に最後の打ち合いはファンに多くの感動を与え、早くも年間最高試合に押す声も聞こえました。

 

あの感動の勝利からおよそ2か月後、王者のまま引退する決断が下されました。

日本ボクシング史に残る、また人々の記憶にも残る名ボクサーとして伝説を残して。

Sponsored Link

■最後に

 

17年間激闘を続けてきた長谷川穂積選手。

ひとまずゆっくり休んで今までのダメージを抜いてほしいですね。

長谷川選手の今後の活動はボクシングの指導者にはならず事業家として活動していくようです。

ただしボクシングには関わっていくようなので、いずれは指導者としてリングに帰ってくるかもしれません。

テレビ出演時にはまた奥さんネタでいじられる長谷川選手を見せてほしいですね。

長谷川選手、長い間お疲れ様でした。

Sponsored Link

-ボクシング