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ボクシング

山中慎介、まさかの王座陥落!日本記録タイのV13ならず、、、

2018/01/03

 

8月15日に行われたボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ。

王者・山中慎介選手が具志堅用高さん以来となる37年ぶりの快挙となる日本記録タイとなる13連続防衛をかけて指名挑戦者で1位のルイス・ネリと対戦しました。

序盤は右のジャブを的確に当てて順調な滑り出しを見せた山中選手でしたが、第4ラウンドに挑戦者ネリの攻勢によりロープ際で防戦一方になり、最後はセコンドからのタオル投入でTKO負けとなってしまいました。

山中選手の勝利を微塵も疑わなかっただけに、、

 

ショックでした!

 

いまだに信じられないまさかの結末。

非常に悔しい結果でしたがこの試合を振り返ってみたいと思います。

 

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■試合経過

1ラウンド

右のジャブを的確にヒットしていく山中選手。

フットワークも軽く調子は良さそう。

この回早くも山中選手の左が浅くヒット。

 

2ラウンド

この回も右を中心に試合を組み立てる山中選手。

ラウンド終盤、ネリ選手の左をもらうもすぐに打ち返しゴング直前に山中選手の左がヒット。

 

3ラウンド

中盤に山中選手の左がネリ選手を捕える。

ラウンド終盤ネリ選手が左右のフックを振り回してくるもダッキングと足を使ってかわす山中選手。

徐々に両者の距離が詰まってくる。

 

4ラウンド

開始1分過ぎ、ネリ選手のフックで山中選手がバランスを崩す。

ここからネリが勢いづき左右のフック、ストレートを振り回してくる。

ロープ際で山中選手が防戦一方となり、赤コーナーからタオルが投入され、試合終了。

山中選手のTKO負けとなり、13度目の防衛に失敗となりました。

 

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■タオル投入に早かったとの声も

挑戦者・ネリ選手の猛攻を受ける山中選手を間近で見守る中、タオルを投入した大和トレーナー。

ネット上では多くのボクシングファンからタオル投入は「適切だった」との声が上がっています。

一方、テレビ解説を務めた具志堅さんや、帝拳ジムの本田会長らはタオル投入は「早かった」と考えているようです。

当の山中選手は「まだ大丈夫だった。」「効いたパンチはなかった。」と自身ではまだ戦える状態であったことをコメントしつつ、「止まってしまったのでセコンドに心配をさせてもしまった。」とセコンドがタオル投入に至った点についても話していました。

このタオル投入については正直、どちらも正解というか、判断が難しいところだと思います。

テレビの画面でみた印象では確かにネリ選手のビッグパンチをヒットされて効いてしまったように見えました。

あごも捕えられていましたし。

ピンチであったことに間違いはありません。

しかし、ロープを背にした場面ではしっかりパンチに反応して紙一重でかわしているようにも見えましたが、、、

ロープにもたれていたこと、ガードが下がっていたこと、スリッピングアウェーを多用していたことなどがより劣勢に立たされているように見えていたのかもしれません。

プロ2戦目から長年、山中選手とコンビを組み、山中選手を知り尽くしている大和トレーナーが今回、タオルを投入したということは、ほかの人では理解できない「異変」を感じたのかもしれません。

ここ最近の試合で山中選手が見せたダウンシーンからもこれまでの激戦でたまったダメージを物語っていました。

それらも考慮してのタオル投入だったのかもしれません。

「選手を勝たせること」はトレーナーにとって大事なことですが、「選手を無事に帰すこと」はそれ以上に大事なこと。

大和トレーナーは後者を優先したんだと思います。

山中選手本人も「トレーナーを責めることはない。」と言っているだけに、これが正解なのでしょう。

悔しいが仕方ない、、、

 

■改めて思う具志堅用高さんの偉大さ。

長谷川穂積選手、内山高志選手、そして山中慎介選手と具志堅さんの記録に目前まで迫りながらたどり着けなかった13度の防衛。

今回こそはと思いましたが37年ぶりの記録達成とはなりませんでした。

この3人なら達成できると思っていましたが長く防衛を続けるというのは本当に難しいだなと改めて考えさせられますね。

研究されるし、年齢も重ねる、ダメージもたまるし、強敵との対戦も避けられないし。

現役の日本人世界王者で最多防衛中なのが田口良一選手の6回。

次いで井岡一翔選手、井上尚弥選手の5回。

いずれも具志堅さんの13度の半分も満たしていません。

特に井岡選手、井上選手は複数階級制覇を狙っているだけに同一タイトルを連続防衛する気はあまりなさそうです。

そうなるとしばらくはこの記録を抜くことはなさそうですね。

具志堅さんはやはり偉大ですね。

 

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■さいごに

今回敗れてしまった山中慎介選手ですが、日本人歴代2位となる12度の防衛は素晴らしい記録。

今回の敗れてしまったとはいえ決して色褪せることのない功績です。

あの「神の左」は今後も語り継がれることでしょう。

さて、気になる山中選手の今後についてですが、試合翌日の会見では進退については少し時間をかけて考えるとのことでした。

34歳という年齢的にはそろそろ引退の線も考えられますが、本人としては「まだやれる」という気持ちもあるようです。

身体を大事にしてほしい反面、正直もう一度王座に返り咲く姿を見てみたいと思いますが、とりあえず今はゆっくり休んでほしいですね。

 

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