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ボクシング

山中慎介に勝ったネリにドーピング疑惑?検出物質の効果と過去の事例!

2018/01/03

 

2017年8月15日に行われたボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチで具志堅用高さんの持つ日本記録に並ぶ13度目の防衛をかけて戦いましたがまさかの敗戦。

安定王者・山中選手の敗戦に日本中に衝撃が走りました。

残念ながら敗れてしまった山中慎介選手の進退が注目されている中、この試合にとんでもない問題が浮上しました。

その問題とは勝者のルイス・ネリ選手になんと、、、

 

ドーピングの疑惑の報道が!!

 

この試合、勝敗を決定づけたセコンドのタオル投入について物議を醸していましたが、それをはるかに上回る大きな問題が発覚!

ネリ選手はまだ「クロ」と判定されたわけではないので現時点ではあくまで「疑惑」の段階ではありますが、さらなる物議を醸しそうです。

そこで今回は山中慎介選手を破り新王者となったルイス・ネリ選手から検出された物質や効果、過去のドーピング事例などについて調べてみました。

 

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■ドーピング疑惑の経緯

今回の薬物検査はWBC側がVADA(ボランティア反ドーピング協会)に依頼して行った抜き打ち検査ではなく、帝拳ジム側が費用持ち出しで要求したことによるようです。

過去に亀海喜寛選手の試合で相手側から薬物検査の申し入れがあったのを機に、”抑止力につながるのでいいこと”という理由からビッグマッチの際は必ず薬物検査実施を要求しているようです。

後述しますが、帝拳ジムとしては2015年5月に粟生隆寛選手と対戦した相手がドーピングを行っていたという「被害事例」もあります。

とくに近年、メキシコ人ボクサーに薬物違反が多いという経緯もあり、今回の検査を要求したとのことです。

しかし、なんで試合後の今になってから?という疑問が正直なところです。

その理由は7月27日の検査で陽性反応を示していたようですが、メキシコ・ティファナで実施した検査の結果が出るのが遅かったため、判明が試合後となったようです。

 

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■ジルパテールとはどんな薬物?

今回の検査でネリ選手から検出された物質は「ジンパテロール」という物質です。

この物質はドーピングに使用されることの多い「クレンブテロール」という物質に非常に似た作用を持っているようです。

ボディビルダーの間ではよく知られている物質で「筋肉を増やしながらと脂肪を減らす」ことを目的として利用することが多いそうです。。

「ジンパテロール」にも同じく筋肉を増やす効果があると言われています。

また、家畜に与える事で赤身肉を増やす効果があることから北米や欧米ではエサに混ぜて使用されることがあるそうです。

このような理由によりメキシコのアスリートからはしばしば食肉によって陽性反応が出ることがあるそうです。

今回の件についてネリ選手側も肉を食べたことが原因であることを主張しています。

 

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■ドーピング発覚・過去の事例

まだネリ選手の今回の件については疑惑の段階ではありますがもし「クロ」だった場合、8月15日の試合の扱いやタイトルはどのようになるのでしょうか?

過去にはこんな事例がありました。

WBA世界ヘビー級王者ルーカス・ブラウン選手に世界戦後のドーピング検査で陽性反応が出たとしてベルトはく奪の処分が科された。

2015年5月には、WBO世界ライト級王座決定戦で山中選手と同じ帝拳ジム所属の粟生隆寛選手と戦ったメキシコのレイムンド・ベルトラン選手が試合後の薬物検査で陽性反応を示したため無効試合となりました。

ちなみにこの試合のでべルトラン選手は体重オーバーで計量をパスできておらず、体重超過・ドーピングとルール無視のまさにやりたい放題でした。

このようにドーピングにより処分を下された事例とは相反してお咎めなしとなった事例もあります。

2016年6月4日のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチで王者フランシスコ・バルガス選手が試合前の4月に抜き打ちで行われた薬物検査で陽性反応を示しながらも、追加の検査を受けることなどを条件に試合が行われ、引分で防衛に成功。

追加の検査では陰性となり「シロ」と判定されました。

このときのバルガス選手もメキシコで食べた肉にクレンブテロールが混入していた可能性があると主張していました。

果たして今回はどんな裁定が下されることになるのでしょうか?

WBCが再度検査を行うと明言していることから注目したいと思います。

 

■気になるタイトルの行方は?

 

もし「クロ」と判定された場合に考えられる措置としては以下の方法が有力とされています。

 

・無効試合の扱いとなり王座が山中慎介選手に返還される

・無効試合の扱いとなり王座は空位となり、山中慎介選手と上位ランカーで王座決定戦を行う

 

しかし、帝拳ジム本田会長の話では、たとえ王座が返還されたとしても受け取らない意向のようです。

陣営の希望では無効試合とした上でのネリ選手との再戦」のようです。

万が一、ネリ選手に1年以上のライセンス停止など重い処分が科せられた場合には、再戦までに時間がかかり過ぎてしまうため山中選手を引退させる意向とのことです。

山中選手本人がどのように考えているかわかりませんが再戦、そして雪辱する姿を観たいというのはファンの本音でしょう。

そしてベルトを巻いたまま引退という花道が山中慎介選手には似合っていると一ファンとして思います。

 

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