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箱根駅伝・歴代「山の神」3人!今井正人、柏原竜二、神野大地の記録と現在は?

 

毎年恒例のお正月行事の一つである箱根駅伝。

箱根駅伝は往路5区、復路5区の計10区間を10人の選手でタスキをつなぎゴールを目指します。

その中でも非常に厳しいと言われるのが「第5区」

その「第5区」で活躍し「山の神」と呼ばれ伝説となった選手がいます。

そこで今回は箱根駅伝の歴代「山の神」についてお話ししたいと思います。

 

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■山の神とは

箱根駅伝10区間の中でもとりわけ特殊な区間が往路の「第5区」。

このコースは小田原中継所から往路ゴール地点となる芦ノ湖までの距離がおよそ23キロと最長区間。

ほかのコースと大きく違うところはこの行程の中での標高差がなんと約860mもあるのです。

つまり、小田原中継所から芦ノ湖までは非常に厳しい上り坂となっているのです。

まさに山登りです。

その厳しい山登りのコースをまるで平地のように駆け抜ける強者がいました。

その選手はいつしか「山の神」と称されるようになりました。

これまで山の神とよばれた選手は3人。

順天堂大学・今井正人選手

東洋大学・柏原竜二選手

青山学院大学・神野大地選手

いずれも山の神と称されるにふさわしい素晴らしい選手たちです。

 

■初代山の神・今井正人選手

箱根駅伝ではじめて「山の神」と呼ばれたのが今井正人選手。

この人なくして山の神は語れません。

今井正人選手は順天堂大学時の2004年~2007年に出場。

2005年の第81回箱根駅伝では5区に出場。

小田原→箱根・芦ノ湖の区間の上り坂をまるで平地のような激走を見せます。

前年5区で最優秀選手賞となる金栗四三杯を獲得した鐘ケ江幸治選手(筑波大学・関東学連選抜)の9人抜きを超える5区史上最多の11人抜きという偉業を達成。

さらにこれまでの5区の区間記録を2分17秒も更新する1時間9分12秒で走破し金栗杯を獲得。

2006年度からは5区のコースが延長したためこの記録は永遠のものとなりました。

この11人抜き以来、他校の選手などから「山登りの神様」と称されるようになり、箱根駅伝の「山の神」の誕生となりました。

2006年の第82回箱根駅伝ではこの年からコース延長となった5区に出走します。

たすきを受け取った時点では6位でしたが17Km地点で5人抜きを達成しトップに躍り出るとそのまま独走。

順天堂大学を17年ぶりの往路優勝に導きました。

また2年連続で金栗杯を受賞。

2007年・第83回箱根駅伝では、トップから4分9秒遅れの5位で4たすきを受けた後、上り坂で猛追し16km地点でトップへ躍り出ました。

順天堂大学を2年連続往路優勝に導き、6年ぶりの総合優勝に大きく貢献、

更に前年自らが出した区間記録を25秒更新する1時間18分5秒でゴールしたことにより、3年連続区間記録更新という5区史上前人未到の記録を樹立した。(ただし、3年次はコース変更があったため、区間賞=区間新。)

さらに3年連続の金栗杯を受賞しました。

 

■今井選手の卒業後と現在

順天堂大学を卒業後、2007年春より実業団のトヨタ自動車九州に入社。

社会人1年目で松江ハーフマラソン優勝、大牟田10マイル2位、九州一周駅伝で新人賞最優秀選手賞のダブル受賞と大活躍。

2009年、甲佐10マイルロードレース優勝

2010年、第54回ニューイヤー駅伝では12人抜きと活躍。

2013年、第57回ニューイヤー駅伝では4区を走り、11人抜きを成し遂げ区間新記録を達成し区間賞獲得、チームは過去最高の2位入賞。

2013年からはフルマラソンにも出場。

33歳となった現在も現役を続けています。

 

■2人目の「山の神」柏原竜二選手

2人目の山の神となったのが東洋大学の柏原竜二選手。

2009年~2012年と4年連続で箱根駅伝に出場しています。

2009年の第85回箱根駅伝で5区に出場。

2007年に今井正人選手が残した5区の区間記録を47秒も更新する圧巻の走りで8人抜きを果たし4分58秒差を大逆転。

東洋大学の往路逆転優勝初の総合優勝に貢献するとともに「金栗四三杯」を受賞しました。

2010年第86回箱根駅伝も前年と同じく5区に出場。

トップから4分26秒差の7位でたすきを受け取るがスタートから一気に6人抜きし13km付近で一気にトップに躍り出ます。

さらに2位の山梨学院大学に3分36秒の大差をつける驚異的な走りを見せました。

昨年自身の打ちたてた区間記録を10秒縮め、東洋大学の2年連続往路優勝、総合優勝に貢献し前年に続いて2回目の「金栗四三杯」を受賞しました。

2011年第87回箱根駅伝では三度目の5区に出走。

トップ早稲田大学と2分54秒差の3位でたすきを受け取り、16kmすぎに首位に躍り出てそのままゴール。

3年連続往路優勝を達成、さらに往路大会新記録も樹立します。

東洋大学は復路で逆転を許して総合2位となり、惜しくも総合三連覇とはなりませんでした。

2012年の第88回箱根駅伝では4年連続4回目の5区に出走。

首位でたすきを受け取り、2010年に自らが作った区間記録1時間17分8秒を29秒上回る1時間16分39秒を記録し独走。

4年連続往路優勝、そして前年記録した往路大会記録をさらに更新しました。

 

■柏原竜二選手の卒業後と現在

東洋大学卒業した柏原竜二選手は2012年4月1日に富士通に入社し同陸上競技部に入部します。

2013年のニューイヤー駅伝で実業団駅伝にデビュー。

2015年9月にはシドニーマラソンにて初マラソンに出走し7位入賞します。

しかし、2017年4月3日に現役生活から引退を発表。

現在は富士通社員として働きつつアメリカンフットボールチーム「富士通フロンティアーズ」のマネージャーとしても活動しています。

 

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■3人目の「山の神」神野大地選手

3人目の山の神となったのが神野大地選手。

名前からも「山の神」のオーラが出ていますね。

神野選手は青山学院大学在籍時の2014年~16年の箱根駅伝に出場。

山の神としての頭角を現したのが、当時3年生だった2015年第91回箱根駅伝で山登りの5区に抜擢されます。

2位でたすきを受けると驚異の走りを見せ、46秒差あった先頭を走る優勝候補・駒澤大学を抜くと、その後もペースを落とさず、1時間16分15秒という驚異的なタイムで、2位の明治大学に4分59秒もの大差をつけ圧勝。

大学史上初の往路優勝、総合優勝に貢献し、「金栗四三杯」を受賞しました。

第91回大会から函嶺洞門バイパスへとコースが変更となったため、神野選手の記録は新コースでの区間記録となりました。

第90回大会以前の記録として参考記録となった、第88回箱根駅伝で当時・東洋大学の柏原竜二選手が記録した1時間16分39秒という超人的な区間記録を、約20m長くなったコースで24秒上回りました。

2016年・第92回箱根駅伝でも前年につづき5区で出走し、青山学院大学2年連続往路優勝、総合優勝に貢献しました。

 

■神野大地選手の卒業後と現在

青山学院大学を卒業した神野大地選手は2016年4月、コニカミノルタに入社します。

2016年4月9日にTBS系列で生放送された特番『オールスター感謝祭'16春』のイベント企画「赤坂5丁目ミニマラソン」にゲストランナーとして出場します。

一般女子のスタートから5分10秒遅れてのスタートというハンデキャップを背負いますが、猛烈な追い上げを見せます。

優勝したKAT-TUNの上田竜也さんとわずか1秒差の2位でゴールしました。

惜しくも優勝は逃しましたがさすがですね。

直近では2017年12月3日の福岡国際マラソンに出場を予定しています。

そして2020年の東京オリンピック出場も目指しているようです。

 

■最後に

今回は箱根駅伝の山登りの「5区」で活躍し、「山の神」と言われた3人の選手についてご紹介させていただきました。

当時、私もテレビで3選手の走りを観戦しましたが「神」と呼ばれるにふさわしい圧巻の走りでした。

2018年・第94回箱根駅伝まであと1か月となりました。

もしかしたら新たに4人目の「山の神」が誕生するかもしれませんね。

第94回箱根駅伝も山登りの「5区」に注目です。

 

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