田中恒成、試合結果!5回TKO勝ちで2階級制覇達成!
2018/01/03

2016年12月31日、岐阜メモリアルセンターでWBO世界ライトフライ級王座決定戦が行われました。
田中恒成選手が1位のモイセスフエンテス選手を5ラウンド1分52秒TKOで下し、2階級制覇に成功。
戦前に田中恒成選手不利との声もささやかれましたが、全く危なげなく終始一方的な展開。
井上尚弥選手に並ぶ国内最速タイとなるデビュー8戦目での2階級制覇をTKO勝ちで飾りました。
さらに国内最年少の21歳6か月での2階級制覇は国内最速記録となりました。
勝った田中選手の戦績は8戦全勝(5KO)WBOミニマム級王座に続く2つ目のベルト奪取に成功。
敗れたフエンテス選手は28戦24勝(13KO)3敗1分でWBOミニマム級王座、WBOライトフライ級暫定王座に続く3つ目のベルト奪取に失敗。
■試合経過
1ラウンド
初回は両者様子見の展開。
田中選手はスピードがあり時折クリーンヒットを見せる。
動きもよく非常に調子良さそう。
2ラウンド
開始早々、フエンテスのパンチをもらうものの以降は軽やかなステップワークでパンチをかわしていく。
時折、隙をついて田中選手のパンチがフエンテス選手にヒット。
3ラウンド
田中選手が前に出ていき上下に打ち分けながらフエンテス選手を追い詰める。
ロープ際でパンチをまとめてフエンテス選手に浴びせていく場面も。
フエンテス選手は鼻から出血。
4ラウンド
大きくパワフルなパンチを振ってくるフエンテスに対しスピードあるフットワークで追撃を許さない田中選手。
田中選手のパンチでフエンテス選手がバランスを崩す場面も。
5ラウンド
田中選手のパンチがボディ、顔面へとどんどんヒットしていく。
ラウンド中盤にロープ際で連打を浴びせ、フエンテス選手の体がくの字に曲がる。
その後も攻め続けフエンテス選手がダウンしたところでレフェリーが止めて試合終了。
■日本人王者3人となったライトフライ級
田中恒成選手がライトフライ級王座を獲得したことにより、この階級の日本人世界王者は、IBF王者の八重樫東選手、WBA王者の田口良一選手の3人となりました。
2017年はこの3者による統一戦が期待されるのではないでしょうか?
目標を5階級制覇と公言している田中選手ですが、統一戦にも興味があるようです。
試合後にもインタビューで統一戦について触れており、陣営も統一戦へ向けて交渉を前向きに考えているそうです。
本人もフライ級への階級を上げることはもう少し先と考えているようで、統一戦については「やりたい」と自信満々。
WBA王者の田口良一選手が今回のフエンテス選手と体格が似ていることから対戦の際には今回の試合は参考になると話していました。
2017年はライトフライ級がかなり熱くなりそうです。