確定申告っていつからいつまで?対象期間と申告期間、申告方法は?

今年も確定申告の時期がやってきました。
確定申告は、一定期間の会計結果を税務署に申告して税金を納める手続きです。
この手続き決められた期間内に行わなければいけません。
期限日を過ぎた場合はペナルティが課せられる場合があります。
そんなことのないよう、いつから確定申告を行うのかを把握しておき、期限内にキッチリ申告しておきましょう。
現在は申告の手段も多様化しています。
それぞれの特徴を理解してご自分にあった方法をうまく活用していきましょう。
■課税対象期間はいつからいつまで?
いつからいつまでの会計結果を集計して確定申告するのか、その一定期間のことを課税対象期間といいます。
この課税対象期間は対象となる税金の項目によって異なります。
主な税目ごとの課税対象期間は以下の通りです。
・所得税:1月1日から12月31日までの1年間です。
・消費税および地方消費税:個人事業者の場合は1月1日から12月31日の1年間、法人の場合は事業年度となります。
・法人税:法人を対象とします。事業年度が課税対象期間となります。
■2016年分の申告はいつからいつまで?

2016年分(平成28年分)の確定申告期間は次のとおりです。
・所得税
◆2017年2月16日(木)〜3月15日(水)
※ただし、医療費控除やふるさと納税などで税金が戻ってくる場合(還付を受けるだけの場合)は1月1日から確定申告が可能です。
還付申告書は該当する年の翌年1月1日から5年間提出することが可能です。
1月1日〜3日までは国税庁がお休みのため実際に申告できるのは1月4日からとなりますが。
・消費税および地方消費税
個人事業者:課税対象期間の翌年3月31日が提出期限となります。
法人:事業年度末日の翌日から2カ月以内とされています。
法人の場合、前年度の確定消費税額が48万円を超えている場合は、その確定税額に応じて定められた回数の中間申告が必要となります。
・法人税
決算日後から2カ月以内とされています。
■申告方法は?

・窓口で提出
メリット:不明な点を担当者に直接相談できる
デメリット:非常に混み合うため待ち時間がかかる
税務署もしくは各地域の申告会場へ持っていき提出します。
税務署の開庁時間は、祝日を除く月曜から金曜の午前8時30分から午後5時までです。
申告期間中に限り、税務署もしくは申告会場にて日曜日に休日開庁を行うところもありますので、国税庁ホームページなどで事前に日程と場所を確認しておくと良いです。
申告期間中は大変混み合いますが、私の経験では朝一番は割と早めに順番が回ってきました。
・郵送で提出
メリット:自分の空いている時間にできる
デメリット:還付金の振込みがやや遅い
確定申告書類一式を、所轄の税務署へ郵送で提出することで申告が可能です。
書類もインターネットで用意することができますので自分の時間のあるときに作成することが可能。
仕事などで税務署や申告会場へ時間内に行くことが出来ない人向けです。
ただし、持ち込みで申告する場合より若干還付金の返還に時間がかかるようです。
また、郵送での提出の場合、期日は提出期限日の消印まで有効ですが以下の注意が必要です。
確定申告書類は、「信書」という取り扱いになりますので、第一種郵便物または信書便物として送らなければなりません。
もし、第一種郵便物または信書便物以外で送付した場合は、税務署へ届いた日が提出日となりますのでご注意ください。
また、申告書控えの返却を希望する場合は、切手の貼付と、宛先を記入した返信用封筒の同封を郵送の際に忘れないようにしましょう。
郵便局へ持ち込むタイミングにより扱いが翌日となってしまうこともあり得ますので余裕をもって提出を行いましょう。
・時間外収受箱へ提出
メリット:昼間仕事の人でも提出が可能
デメリット:税務署まで出向く必要がある
全ての税務署には、時間外収受箱が設置されています。
開庁時間を過ぎてしまっても24時間いつでも確定申告書類持ち込むことができ、申告可能です。
ただし、税務署まで申告書類を持って出向くことが必要となります。
また、申告書提出期限日の夜12時までがリミットとなり、それまでに投函する必要があります。
リミットを過ぎると提出できませんので、郵送の場合と同様、余裕をもった提出を行いましょう。
・e-Taxで申告する
メリット:自宅PCで24時間、簡単に申告が可能
デメリット:事前に準備が必要
インターネットを利用して、確定申告・納税の手続きができるe-Taxというシステムがあります。
e-Taxを利用すれば、パソコンを使い自宅からでも申告書の提出が可能です。
通常の利用可能時間は、月曜日から金曜日の午前8時30分から翌日午前0時(祝日および12月29日から1月3日の期間を除く)です。
確定申告期間中であるなら、24時間利用できます。
国税庁e-Taxホームページの「確定申告書等作成コーナー」にて、手引きに従って申告書を作成できます。
そして、作成したデータを送信することで提出となります。
ただし、e-Taxは事前準備が必要なためいつからでも利用開始できるものではありません。
事前に住民基本台帳カードを作成しておかなければならない(100円の手数料がかかり役所での受け取りが必要)ことや、約2000円程度のカードリーダーを購入する必要があります。
来年以降も使用するなら良いのですが、今回限りの場合はちょっともったいないですよね。
■さいごに
今回は確定申告の対象期間と申告期間の2つの「いつからいつまで?」という疑問と申告方法についてお話ししました。
なかなか時間の取れない人、日中仕事で時間内に申告にいけない人、担当者に直接相談したい人などいらっしゃると思います。
ご自身にあった申告方法で期間内にキッチリ申告できるよう参考にしていただければ幸いです。