名古屋城に潜む怪物、アリゲーターガ―とは!?危険性や大きさは?

名古屋城のお掘りでたびたび発見される巨大生物「アリゲーターガー」。
パッと見はワニのようにも見えるその生物は外来種の巨大な魚です。
アリゲーターガーとはどんな生き物なのか?
どこからやってきたのか?
今回は名古屋城のお堀に潜む怪物、アリゲーターガーについて調べてみました!
■まずはアリゲーターガ―とは?

◆どこに住んでるの?
ミシシッピ川、リオグランデ川などのメキシコ湾にそそぐ水系に分布。
アメリカ、メキシコ、ニカラグア、コスタリカにまたがっている。
アメリカでは南部を中心に生息。
◆何を食べるの?
肉食性で主に魚類や甲殻類を捕食する。
孵化したての仔魚のころはアカムシやボウフラ、動物プランクトンなどを食べる。
稚魚になると水生昆虫やその幼虫、水に落ちた昆虫や小さなエビなどの甲殻類を食べる。
成長するにつれて魚類を捕食するようになっていく。
◆大きさは?
成長するとおよそ2m程度になるようです。
過去には全長304.8㎝、体重104.4㎝もの大きさの個体が1953年にミシシッピ州で捕獲された例があります。
◆寿命はどれくらい?
アリゲーターガーの平均寿命はオスで26年、メスはなんと50年と言われています。
淡水魚であの大きさですから天敵となる生物がほとんどいないようです。
◆特定外来種指定

日本の環境省は2016年3月14日アリゲーターガーを含むガー科魚類を特定外来種に指定すると発表しました。
特定外来種とはざっくり言うと人の生命や身体、生態系や農林水産業に影響を及ぼす恐れがある生物とみなされ輸入や飼育が禁止されたり制限されたりする動植物です。
飼育者の多い動物であることを考慮し、周知のために約2年の猶予期間が設けられ、2018年4月から実際の規制対象となります。
◆危険な魚なの?!
アリゲーターガーは実際に危険な魚なのでしょうか?
主に魚類や甲殻類を食べることからサメのように人を襲って食べるってことはないようです。
性格も臆病なため向こうから襲い掛かってくることは非常に少ないようです。
ちょっと安心しましたね。
但し原産地ではスポーツフィッシングのターゲットとされており、釣り上げる際に噛まれたり頭突きをされてケガをした例があるようです。
何しろ鋭い歯や頑強な骨格を持つことから油断はできません。
体も鎧のように強力な鱗に覆われています。
見つけても素手で捕獲するようなことは避けた方がよさそうです。
■名古屋城に来たのはいつ?
そもそも日本にいないはずのアリゲーターガ―ですが名古屋城以外でも全国各地で発見されるようになりました。
名古屋城では2009年にお掘で目撃されたのが最初の発見のようです。
どうやら観賞用に飼育していた人が逃がしたことが原因のようです。
名古屋城ではコイがどんどん食べられてしまっており深刻な問題となっています。
■なかなか捕まえられない

2012年ごろから専門家による捕獲作戦が行われていますが現在まで成功していません。
アリゲーターガーは見た目の割に臆病で警戒心が非常に強いことが理由として考えられます。
また、名古屋城の石垣が壊れる恐れがあることからお掘りの水を抜くという作戦も決行できないようです。
■意外と美味しいらしい
見た目がワニっぽくて少々グロい見た目のアリゲーターガ―ですが食べるとなかなか美味しいとのことです。
白身で脂は少ないようです。
食感は鶏肉に近いみたいです。
川魚特有の生臭さがあるので食べるときはしっかり火を通すようにしてくださいね。
■さいごに

名古屋城の話題の一つとなりつつあるアリゲーターガーですが生態系を荒らすことから残念ですがいずれは捕獲されてしまうことでしょう。
しかし人間により日本に連れてこられたわけで、人間の事情に振り回されるアリゲーターガーもかわいそうですね。
やはり飼い主が最後までしっかり責任を持たなければいけませんね。