ミドル級金メダリスト、村田諒太!5・20東京で世界挑戦決定!
2018/01/03

ビッグニュースが入ってきました!!
ボクシングのロンドンオリンピック金メダリストでミドル級の村田諒太選手がついに世界タイトルに挑戦することが決まりました。
現在村田選手はプロ転向後12連勝中でWBA、WBOで2位、WBC、IBFで4位にランクされています。
今回挑戦するのはWBAのタイトルで相手は暫定王者で同級1位のアッサン・エンダム選手(フランス)です。
このたびWBA世界ミドル級スーパー王者のゲンナディ・ゴロフキン選手(カザフスタン)とWBA世界ミドル級王者ダニエル・ジェイコブス選手(米国)が対戦しゴロフキン選手が勝利しました。
その結果WBA世界ミドル級王座が空位となりました。
このことにより暫定王者で1位のエンダム選手と2位の村田選手が王座決定戦を行い、勝者が正規王者となります。
そして開催地はなんと日本に!
東京・有明コロシアムに決定しました。
実は3月半ばに両者の対戦の情報が流れましたが、陣営からはまだ交渉段階であるとすぐに否定されていました。
しかし今回は記者会見が行われ正式な発表となりました。
■日本開催はタイトル奪取へ後押しに!?
日本でのミドル級での世界戦は、なんと15年ぶりで2002 年10月10日に両国国技館で行われたWBA世界ミドル級王者ウィリアム・ジョッピー選手対保住直孝選手以来となります。
陣営は以前からWBO王者のビリー・ジョー・サンダース選手(英国)をターゲットに交渉を重ねてきました。
交渉は2度まとまりかけたようですが、最終的には自国開催にこだわる王者側と折り合いがつかなかったようです。
村田選手も陣営もかねてから世界挑戦は国内ではなく海外、アウェイでの挑戦が濃厚であると考えていただけにホームである日本での開催はタイトル奪取への後押しとなるのではないでしょうか。
■アッサン・エンダム選手とはどんなボクサー?
今回村田諒太選手と対戦する暫定王者アッサン・エンダム選手とはどんなボクサーなのでしょうか。
フランス出身でプロ戦績は現在37戦35勝(21KO)2敗。
プロ入り前は村田選手と同じくアマチュアで活躍していました。
2003年の世界選手権ミドル級で優勝、アテネオリンピックではベスト8入り。
プロ転向後、2010年にWBA世界ミドル級暫定王座を獲得。
2012年にはWBO世界ミドル級暫定王座も獲得しその後正規王者の負傷によりエンダム選手が正規王者に昇格しました。
その年の10月に指名挑戦者ピーター・クイリン選手(アメリカ)との対戦で、6度のダウンを喫して、大差の判定負けし王座陥落。
2015年にはIBF世界ミドル級1位として同級4位のデイビッド・レミュー選手(カナダ)と、同級王座決定戦を行いましたが、今回も4度のダウンを喫して判定負けして王座返り咲きとはなりませんでした。
そして昨年、プロが解禁されたリオ五輪に母国のカメルーン代表としてライトヘビー級で出場しました。
ところが1回戦で敗退してしまいます。
その後12月にWBA世界ミドル級暫定王者のアルフォンソ・ブランコ選手に挑戦。
開始からわずか22秒後に強烈な右の打ち下ろし一発で衝撃のKO勝利。
まるで漫画のような一発KO劇でした。
この勝利で4年ぶりにWBA世界ミドル級暫定王座に返り咲きました。
つまり、豊富なアマキャリアを持ち、プロでも世界レベルの対戦を何度も経験している選手で一撃必殺のパンチを持つ怖い選手であることは間違いなさそうですね。
村田選手が過去12戦で対戦した相手から一気にレベルが上がります。
■村田選手に勝機はあるのか!?
エンダム選手の2敗はいずれも世界タイトルマッチで強敵相手のものです。
テクニックあり、パワーありと難敵であることは間違いありません。
プロ戦績も村田選手の3倍の試合数をこなしています。
本物の実力者であり、村田選手にとって厳しい試合になることでしょう。
村田選手の持ち味は全身の強烈なパワーから発する強打とプレッシャーでしょう。
過去に村田選手と対戦した相手は村田選手の強打とプレッシャーにことごとく屈してきました。
今回も村田選手の強烈なプレッシャーでエンダム選手をジリジリと追い詰める形に持ち込めば勝機はあると思います。
エンダム選手が負けた試合では何度もダウンを喫していることを考えると村田選手の強打の前に過去の敗戦と同じような場面が訪れる予感もします。
逆に村田選手の強打やプレッシャーがエンダム選手のテクニックや経験に空振りを繰り返すようだと非常に危険であると言えます。
両者一発で試合を決める力があるだけにヒリヒリした緊張感のある試合になることでしょう。
このミドル級は前述のゲンナディ・ゴロフキン選手をはじめ世界のビッグネームが集う階級であるだけに王座を獲得するには強敵との対戦は避けられません。
今回、村田選手の王座奪取が成功すればさらなるビッグマッチが待ち受けています。
頑張れ!村田選手!