電気をつけたまま寝ると健康・美容に悪影響?!肥満やがんのリスクが上がる?!
2017/09/19

寝るときは電気を消して真っ暗にする。
豆電球程度の明かりの中で寝る。
電気をつけたまま寝る。
人によって寝るときの環境は様々だと思います。
私の場合、普段は電気を消して真っ暗の中で寝るようにしていますが、20代のとき、一人暮らしをしはじめた頃に一晩中電気をつけたままで寝ることがありました。
例えばこんな理由からでした。
・怖いテレビを見たあと
・翌朝、どうしても寝坊できない
・晩酌しながら寝落ち
ひとつ目の怖いテレビを見たあと電気をつけたまま寝るっていう人は私の周囲にも結構いましたね。
私の場合、映画『リング』を見たあとはあまりの怖さに7日間電気をつけっぱなしでした。
ふたつ目は一人暮らしをはじめたばかりの頃、朝寝坊が続き会社へ遅刻ギリギリというピンチが重なりました。
なんとか寝坊を防ぐため電気、テレビをつけっぱなしで寝て無理やり睡眠を浅くしていました。
みっつ目の晩酌しながら寝落ちは今でも時々してしまいますね。
ところでこのように電気をつけたまま寝ると『健康・美容に悪影響!』ということはご存知でしょうか?。
実は非常に怖い悪影響をもたらすんです。
そこで今回は電気をつけたまま寝ることで健康や美容にどんな影響を及ぼすのかについてお話ししたいと思います。
■睡眠の質の低下

本来人間は古くから日がのぼり、明るくなるとともに起きて、日がしずみ、暗くなったら寝るというサイクルで生活していました。
そのため、私たちの体には明るさや光で体内時計を調整する機能が備わっています。
身体は明るい光を浴びて昼間の活動する時間だと判断し、暗くなると夜だと判断し身体を休めるように判断します。
電気をつけたままの明るい環境で寝てしまうと脳や身体は昼間の活動時間だと感じてしまい、『今は眠るときではない』と判断してしまうのです。
ちなみに目をつぶっていても人は光を感知しているのです。
このことにより睡眠の質が低下し、本来睡眠時に分泌されるべきホルモン(メラトニン・レプチンなど)が十分に分泌されなくなってしまいます。
■ストレス解消ができない

睡眠がもたらす効果には脳の中の情報を整理するはたらきがあります。
必要な情報を脳の引き出しにしまって『定着』させたり、逆に不要な記憶を消して『忘れる』はたらきがあります。
試験勉強で頭の中に詰め込んだ直後は整理がつかなかったことでも、翌朝になったら整理されてスラスラと問題が解けた経験はありませんか?
また、寝る前にあれこれ悩んでいたことが翌朝目覚めたらスッキリして『ま、いいか』と自然に解決してしまったことは?
このように頭の中、そして心の中まで整理してくれるはたらきが睡眠にはあります。
しかし、電気をつけたままの明るい部屋の中では良質な睡眠をとることができず、この整理整頓がうまくいきません。
さらに頭の中、心の中の整理ができないことや睡眠不足はうつ病のリスクを高めてしまいます。
■老化の促進

睡眠時に分泌されるメラトニンには老化を抑える作用があるといわれています。
しかし、電気をつけっぱなしで寝てしまうとこのメラトニンが十分に分泌されず、老化を促進していまいます。
美容には大敵ですね。
■太りやすくなる

睡眠ホルモンのメラトニンにはレプチンというホルモンの分泌を促進させるはたらきがあります。
このレプチンとはギリシャ語の『痩せる』から命名されており、満腹を感じて食欲を抑えるはたらきがあります。
睡眠の質の低下はこのレプチンの分泌の低下を招き、肥満のリスクが高まります。
これも美容の大敵と言えますね。
■乳がん、前立線がんの発症率が高まる

メラトニンの分泌の低下は乳がんや前立腺がんの発症率が高まると言われています。
ハーバード大学附属病院の調査結果によると、夜勤の看護師は日勤の看護師に比べ、乳がんの発生率が高いことがわかりました。
また、男性場合には前立腺がんの発生が多いこともわかっています。
これは命に関わる非常に恐ろしい研究結果ですね。
夜勤の方は体調管理が大変だと思いますが、休みの日には夜間に十分な睡眠をとってメラトニンの分泌を促してほしいですね。
肉やチーズ、魚や牛乳、大豆や卵、バナナなどはメラトニンの減少を予防する効果があると言われています。
食生活などで補うのも対策の一つと言えるでしょう。
■さいごに
今回は電気をつけたまま寝てしまうことが健康や美容に及ぼす悪影響についてお話しさせていただきました。
電気をつけたままの明るい環境で眠ることでこれほどまでの影響があるとは驚きですよね。
私もこれを知るまでは『電気代がもったいないなー』程度にしか思っていませんでしたが、電気代どころの損害ではないですね。
いまでも時々やってしまう晩酌しながらの寝落ちには今後十分に気を付けたいと思います。