国会議員は給料をどのくらい貰っているの?調べてみたら世界一高かった!
2017/11/03
国会議員といえば高給取りとよく聞きます。
選挙前などには一部の政党から「議員報酬の削減」なんて公約も掲げられたりもしますね。
とは言え、国会議員が実際にいくらもらっているのか国民がほとんどは知らない。
これが現実ではないでしょうか。
そこで今回は高給取りと言われる国会議員の給料について調べてみました。
■国会議員の給料
国会議員の給料は「歳費」とよばれ月額129万4,000円が支給されます。
さらにボーナスに相当する年2回の「期末手当」が合計で約635万円支給されます。
トータルでは約2,200万円。
これが国会議員の年収となります。
これら国会議員の給料に関しては「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」として決まっています。
■給料以外にこんな経費も
年収にして2,200万円が支給されている国会議員ですが、給料とは別に様々な経費も支給されています。
主なものを見ていきましょう。
■文書通信交通滞在費(月額100万円)
議員活動で使用する文書費や通信費として「文書通信交通滞在費」が支払われます。
その額は月に100万円で、年間では1,200万円が支払われます。
ちなみに何に使用したかの領収書は不要だそうです。
「国会法第38条、歳費法第9条」にて決められています。
■立法事務費(月額65万円)
立法調査研究活動を行うための必要経費の一部として月65万円の「立法事務費」が支給されます。
「国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律」で決められている手当てです。
■JR特殊乗車券、国内定期航空券の交付
国政にかかわる仕事の際に交通機関が無料で利用できるチケットが交付されます。
「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律 第十条」にて決められています。
■議会雑費
国会の開会中に、正副議長や常任・特別委員長などの特別な役職に就いている議員に支給されるものでその額は1日6,000円。
ちなみに国会を出席した日数ではなく開催された日数に応じて支払われるため、仮に国会を欠席したとしても支給されます。
「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律 第八条の二」にて決められています。
欠席した議員に支払う必要性はあるのでしょうか?
ちょっと疑問を感じますが・・・
■秘書給与
国会議員は3人まで公費で秘書を雇うことができます。
秘書のレベルによって異なりますがおよそ600万~800万円程度。
3人合わせるとおよそ1,800万~2,400万が国から支給されています。
国会議員の給料やこれらの経費を合わせると1人の議員に対して年間およそ6,000万円ほどが国費から支給されています。
もちろん選挙に当選したばかりの新人国会議員でも同様に支給されます。
■実は世界一高かった
日本の国会議員の給料は他の国と比較して高いのでしょうか、それとも低いのでしょうか?
実は驚くことに世界一高かったのです!
諸外国と比べてみるとこんな感じです。
日本:約2,200万円
アメリカ:約1,357万円
ドイツ:約947万円
フランス:約877万円
イギリス:約802万円
2位のアメリカと比べてもおよそ800万円ほど多いですね。
3位以下と比べると倍以上貰っています。
このことから諸外国と比較して日本の国会議員はかなりの高給取りと言えますね.
■さいごに
今回は国会議員の給料についてお話しさせていただきました。
このように国会議員の給料や待遇を見てみると、なんとも夢のある職種のように思えますね。
一般人にはわからない苦労も沢山あるのでしょうが、正直羨ましいですね。
歳費と期末手当の年間2,200円の給料も魅力的ですが、月100万円支給されるにも関わらず領収書不要の文書通信交通滞在費なんて一般の企業では考えられない待遇です。
「領収書を紛失したがために泣く泣く経費を自腹した」という経験を持つサラリーマンも少なくはないでしょう。
それに比べるかなりゆるいと感じますね。
これだけの給料や待遇を受けているからにはそれに見合った仕事を果たしてもらいたいものです。
また、私たち有権者も1人の国会議員にこれだけの費用が税金から支払われていることをよく理解した上で投票する必要があるとも言えます。
一般企業では基本的に会社への貢献度によって給料の額が変わってきます。
国会議員の中にはこれらの報酬以上の成果を上げる人もいれば残念ながらそうでない人もいることでしょう。
国会議員にも国政に対する貢献度に応じて報酬が変わるような給料体系があっても良いかもしれませんね。
もっと多く貰ってもいい人もいるでしょうし、残念ですがその逆もいることでしょう。
しかし、世界の相場に合わせてもう少し平均を下げてもいいような気もしますが・・・