相撲協会の理事選挙、理事長選挙の方法は?投票権を持つのは誰?

今年の一月場所が終わった後に相撲協会の役員改選があり、理事・副理事の選挙が行われます。
そして三月場所後にはトップである理事長の選挙が行われます。
元横綱日馬富士の暴行事件から何かと騒がしい相撲協会。
この一件で貴乃花親方が理事を解任されるという異例処分も行われました。
そのため今年行われる理事事選挙、そして理事長選挙は非常に注目を集めそうですね。
そこで今回は相撲協会の理事・副理事選挙や理事長選挙の時期や方法、誰が投票権を持つのか?これらについて調べてみました。
■理事長選挙、理事選挙はいつ行われるの?
相撲協会の役員の任期は1期2年。
よって役員改選は2年に1度、西暦で偶数年の年に行われます。
まずは理事、副理事の選挙が1月場所終了後に行われます。
その後、相撲協会のトップを決める理事長選挙は3月の三月所終了後に行われます。
翌月の4月から新役員で協会の運営がスタートします。
■選挙の方法や投票権は?
●理事選挙、副理事選挙
1理事10名・副理事3名の選出は年寄(親方)に投票権があります。
総勢105名の年寄たちの投票により選出されます。
ちなみに年寄は定員105名ですが現在は空き名跡が6あるため、今回は99名の年寄りによる投票となります。
理事、副理事の選挙は1968年に相撲協会の改革によって決められました。
この年には選挙が行われましたが、次の1970年から1996年までの28年間は選挙は行われず、無投票で理事、副理事が決められていました。
これまでは、各一門が事前に打ち合わせを行い、候補を調整してポストを分け合うことが基本となっていました。
話し合いで決まっていたため投票は行われなかったようです。
事前に各一門で誰を出すのかを決めて、10名に調整しておくのですが、それに意義を唱えて立候補者が出て、10名を超えると選挙になります。
同様に副理事も3名を超えると選挙になります。
そのため1996年以降は、たびたび選挙が行われています。
●理事長選挙
理事長はこれまで各一門での話し合いにより決まっていることが基本でした。
しかし前回の貴乃花親方のように事前の話し合いに反し立候補者が出た場合には選挙による投票で決定します。
投票権を持つのは一月場所後に選出された10名の理事から立候補者を除いた人数になります。
前回2016年は八角親方と貴乃花親方が立候補したため残る8名の理事で投票が行われ、6対2で八角親方が当選しました。
■理事当選に必要なことは?

理事の当選ラインは8~9票と言われています。
必要なのはやはり「票集め」となります。
基本的には各一門の中で誰に投票するのかを事前に決めているようです。
そのため各一門の勢力、つまり年寄の人数によりある程度は獲得票の予測はついていることでしょう。
しかし2010年からは無記名の投票となりましたので、以外にも事前の調整通りにいかないなんてこともありえますね。
さいごに本日のまとめは以下のようになります。
■役員の任期
・1期2年
■理事・副理事選挙
・2年に1度、一月場所終了後に実施
・105名の年寄により投票
■理事長選挙
・2年に1度、三月場所終了後に実施
・理事10名のうち候補者以外で投票
※事前の打ち合わせで決まり、選挙が行われないこともあります
さて、2018年に行われる理事選で貴乃花親方の理事復帰はあるのでしょうか?
そして3月の理事長選はどうなるのでしょうか?
今回は相撲ファンのみならず多くの国民の注目が集まりそうですね。