内山高志、試合結果!王者コラレスを捕えきれずリベンジならず!
2018/01/03
2016年12月31日、東京・大田区総合体育館で行われたダブル世界戦のメインイベントに前WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志選手が登場。
前回まさかの敗北を喫した相手、ジェスレル・コラレス選手(パナマ)とのリターンマッチが行われました。
途中、ダウンを奪う健闘を見せたものの「透明人間」の異名を持つコラレス選手の巧みさに攻めきれず、2-1の判定で黒星を喫してしまいました。
2連敗となってしまった内山選手は「引退」の明言しなかったものの、「休養」すると発表されました。
この試合で敗れた内山高志選手の戦績は27戦24勝(20KO)2敗1分。
一方、勝利したジェスレル・コラレス選手は23戦21勝(8KO)1敗1無効試合となり初防衛に成功。
■試合経過
オーソドックススタイルの内山高志選手は左のジャブから試合を組み立てる。
一方サウスポースタイルのコラレス選手は右のガードを下げた状態からいきなりの左を振るってくる展開でスタート。
ジリジリとプレッシャーをかけながら追う内山選手と足を使って動き回るコラレス選手。
どちらもクリーンヒットは無いまま序盤から中盤へ。
動き回るコラレス選手を中々捕えきれないままラウンドは進んでいく。
迎えた5ラウンド終了間際、コラレス選手が攻撃を仕掛けてくる中、タイミング良く内山選手の右があたりダウンを奪う。
コラレス選手が立ち上がったところでラウンド終了のゴング。
赤コーナーに戻るコアレス選手にダメージは感じられない。
続くラウンド以降も動き回り、時にはクリンチで巧みにかわすコラレス選手を捕えきれない。
アグレッシブに前に出ていく内山選手に対して的確にパンチを当ててはクリンチやフットワークで逃げるチャンピオン。
大きな見せ場は第10ラウンド。
内山選手の強烈な右ボディが決まり、コラレス選手の動きが鈍る。
必至にクリンチで逃げる姿に明らかに効いている様子。
10、11、12ラウンドとスリップで膝をつくチャンピオンに明らかに疲労とダメージが見られる。
最終ラウンドは両者激しく打ち合うものの決定的な場面はなく試合終了のゴング。
判定は117-110、115-112と2者がコラレス選手をに114-113で一人が内山選手を評価し2-1でコラレス選手の勝利となりました。
■今後の内山選手の動向は?
試合の翌日、「試合を組んでいただいたのに、結果を出せずにすみません。少し休みます」とワタナベジムの渡辺均会長に連絡があったようです。
渡辺会長曰く、内山選手に全くダメージはないそうで現役続行に関しては本人の意思を尊重するようです。
もし続行するならば全力でサポートするとのことでした。
今回の試合前に勝っても負けても引退との情報が流れましたが、内山選手本人はそんなことは一言も言っていないようです。
今後については、しばらくは休養してからとなりそうです。
■さいごに
試合前、妻子持ちの身でありながら公の場で女子アナウンサーをナンパするチャンピオンのコラレス選手の悪ふざけにイラっときたボクシングファンも少なからずいたのではないでしょうか?
私には人気ボクシング漫画「はじめの一歩」に登場するブライアン・ホークと少しダブって見えました。
誠に筆者の勝手ながら、「はじめの一歩」の鷹村守のように内山選手がスカッと倒してくれることに期待していました。
前回の敗戦があってもなお、内山選手が負けるイメージが沸かなかっただけに残念です。
コラレス選手も試合前はふざけていましたが、いざ試合が始まると「透明人間」の異名のとおりパンチを当てさせてくれないテクニックは悔しいですがさすがでした。
この実力は認めざるを得ません。
しかし、敗れはしたものの内山選手の力は世界の中で今でも一線級です。
「引退」ではなくひとまず「休養」を宣言した内山選手が再びリングに戻って来た時にはきっとまたすごい試合を見せてくれるでしょう!
ゆっくり休んでまたリングに戻ってきてくれることを期待しています!