ボクシング山中慎介、V13戦に立ちはだかる一番の難敵とは!?
2018/01/03
3月2日、7ラウンドTKO勝利で12度目の防衛を果たしたWBC世界バンタム級王者の山中慎介選手。
次戦はついに具志堅用高さんに並ぶ日本記録の13度目の防衛に挑むことになります。
これまで元世界王者など数々の猛者を相手に防衛を重ねること12回。
ついに王手となりました。
まだ試合が終わって間もないにもかかわらず、早くも次戦に話題が集中しています。
次戦のV13戦も「厳しい相手」を望む山中選手。
ところがV13戦に向けて山中選手や陣営にとって大きな問題があるようです。
■連続防衛回数ベスト3
1位:具志堅用高 13回
2位:山中慎介 12回
3位:内山高志 11回
日本人世界王者の現在のトップ3は上記の3人となります。
1位は具志堅用高さんで13回。
なんと37年間、不動の日本人NO.1となっています。
2位は山中慎介選手。
先日のカールソン選手との防衛戦で勝利し、単独2位となりました。
3位は今後の進退が気になる内山高志選手。
具志堅さんの記録を塗り替えるのは内山選手ではないか?と期待されていましたが残念ながら連続防衛は11でストップしてしまいました。
しかし、あの強さは周知の事実。
今後は防衛回数を気にすることなくビッグマッチなどを行ってほしいですね。
連続防衛回数2桁を達成している日本人王者はこの3人と4位の長谷川穂積さん(10回)4人のみとなります。
■一番の難敵は対戦相手探し!?
V13戦の予定は今秋あたりとなりそうです。
しかし山中陣営にはその前に立ちはだかる壁があります。
それは対戦相手が見つからないといった大きな問題です。
山中選手の強さは日本のみならず世界でも有名で、今回の防衛戦でも相手探しにかなり苦労したようです。
ランキング上位から対戦オファーを出すも軒並み断られることに。
山中選手が対戦を熱望する他団体の王者にもオファーを出すもありえないような高額のファイトマネーを要求されたそうです。
また、対戦への交渉をしている帝拳ジムの本田会長の話では相手から「ヤマナカはいつになったら階級を上げるんだ?」などと質問されるそうです。
他の選手にとっては早くバンタム級から出て行ってください!と思われるほど恐れられているようですね。
対戦相手が決まらない。
まさに強すぎるが故の悩みです。
そんな中、対戦相手として一人の選手の名前が挙がっています。
その相手とはWBC同級2位で22戦全勝16KOのサウスポー、ルイス・ネリー選手(22=メキシコ)。
実は今回のV12戦の対戦相手としてオファーを出したものの断られた経緯があるようです。
ところが、現在同級1位で過去に山中選手とも対戦したことのあるタイのスリヤン選手がWBCの抜き打ち検査で興奮作用のあるメタンフェタミンなどに陽性反応を示したとされ、処遇がまだ決まっていない状況。
それにより2位のネリ―選手が指名挑戦者となることが予測されます。
山中選手自身もネリ―選手には注目していたようで「やりたい相手」の一人に入っているようです。
22歳と若く、高いKO率を誇る無敗の相手とあってかなりの強敵ですが実現すれば日本記録に並ぶ13度目の相手としては申し分なく、盛り上がることでしょう。
中には、記録のかかる次回の防衛戦は少々楽な相手でも良いのでは?と言った声もあります。
ところが山中選手も陣営も無難に記録を更新する気は毛頭もないようですね。
まさに記録にも記憶にも残る名王者と言えます。
13度目の防衛戦も山中選手にとってはゴールではなく通過点なのでしょう。