ボクシング久保準!11回TKOで王座獲得!意外な幕切れに本人も驚き!
2018/01/03
4月9日に行われましたボクシングのWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチで挑戦者で同級8位の久保準選手(真正ジム)が王者のネオマール・セルメニョ選手(ベネズエラ)を11回5秒TKOで下し王座獲得に成功しました。
同じジムで昨年引退した元3階級王者の長谷川穂積さんの後継者として期待されていた久保選手。
先輩の長谷川穂澄さんに続き真正ジムにチャンピオンベルトをもたらすことができました。
勝った久保準選手の戦績は12戦全勝(9KO)となりました。
そして日本のジム所属の男子世界王者は10人となりました。
2桁王者の時代が到来ですね。
まさに日本ボクシング界の黄金時代と言っても過言ではないかもしれませんね。
■結末は意外な展開
序盤から久保選手のボディがチャンピオンを捉える展開ではじまりました。
しかし打ち返してくるチャンピオンの上下のパンチは威力十分といった感じで見ていてヒヤっとする場面も。
第2ラウンド、第3ラウンドとスリップダウンではあるものの尻餅をつく久保選手に少々不安がよぎりました。
ただしどちらかが確実に取ったというラウンドがない展開のまま中盤に進んでいきます。
迎えた第7ラウンド半ば、チャンピオンの大きな右フックがヒットし久保選手の膝が落ちます。
その後も立て続けに大きなパンチを食らい続けプロ入り初のダウンを喫してしまう久保選手。
クリンチで何とかこのラウンドを凌ぎます。
続く8ラウンド開始時にはチャンピオンのパンチでヒヤリとする場面もありましたが、ラウンドの中盤以降はダウンのダメージを感じさせない動きに回復していきます。
そして一進一退の攻防が続く中、運命の第11ラウンドのゴングが鳴ります。
ゴングが鳴ってもコーナーから出てこないチャンピオンに久保選手も会場も、、、
え?、、、どしたの?
といった雰囲気に包まれます。
その後レフェリーから試合終了が告げられ久保選手の勝利がコールされました。
王者の棄権による11回5秒TKO勝利で決着。
久保選手自身も驚きの幕切れとなりました。
■王者の心をへし折った勝利
ダウンを奪われ、前歯を折られ、ポイントでも劣勢だった久保選手。
一体なぜ勝利することができたのでしょうか?
試合後に王者セルメニョ選手は棄権した理由を「体力が限界だった」と語りました。
また敗因として15キロの減量や日本の気候が合わなかったことなどを挙げていました。
しかし最も限界だったのは「気力」だったように感じます。
久保選手の倒れても立ち上がり、反撃してきた闘志とボディ攻撃が王者の心をへし折ったのではないでしょうか?
そもそも試合前にも久保選手のことよりも次戦で亀田和毅選手との対戦の話をしだすなど久保選手をちょっと舐めているような感じでした。
これらの調整不足などに加え久保選手のアグレッシブさが王者にとって災いとなったのでしょうか。
■強豪ひしめくスーパーバンタム級
激闘から一夜明け、会見に臨んだ久保選手。
試合で折られた前歯を気にするとともに今後の対戦について触れていました。
中でも同じ日本人でWBO世界スーパーバンタム級王者の小國以載選手との対戦を熱望したり、この階級最強の呼び声高いWBAスーパー王者のリゴンドー選手との対戦についても「やれと言われればやる。」と前向きに語っていました。
今後が非常に楽しみですね。
まずは指名試合となりそうな初防衛戦を無事クリアーしてほしいですね。