井上尚弥、次戦がスーパーフライ、ラストマッチ!来年はバンタムで3階級制覇だ!
2018/01/03
現WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥選手が次戦の年末の試合を最後にバンタム級へ転級する意向を明らかにしました。
来年2月に米国で行われる「スーパーフライ2」へ参加しないことも明らかとなり、期待されていた統一戦は結局消滅となりました。
ビッグマッチが期待されていましたがなかなか実現には至らなかったスーパーフライ級。
バンタム級へ転級する2018年、まずは3階級制覇に期待が高まります。
■要因はアンカハスとの統一戦消滅
スーパーフライ2ではIBF王者のアンカハス選手との2団体統一戦実現が期待されていました。
このアンカハス選手との統一戦は井上陣営が2017年年末のビッグカードとして実現にむけて交渉していましたが直前で断られてしまいました。
ならば2月の米国でのビッグイベント「スーパーフライ2」でと再び実現を目指すも、アンカハス陣営が世界的プロモーターのボブ・アラムトップ氏のランク社と契約。
トップランク社はESPNと放映契約を結んでいるおり、「スーパーフライ2」を放映するHBOとはライバル局となるためアンカハス選手の参戦は困難に。
この2月を逃すといよいよ井上選手にとってこの階級にとどまるのは限界の時期に。
結局のところ井上選手とアンカハス選手は縁がなかったということですね。
確かにリスクを冒してまで井上選手とやりたくない気持ちはわかりますがね。
なかなか決まらない統一戦をいつまでも待って井上選手のポテンシャルを発揮する機会を逃すより違ったルートでどんどん上を目指してほしいですね。
■バンタム級の現在
井上尚弥選手の次のステージとなるバンタム級にはどんな猛者が待っているのでしょうか?
3階級目のベルトを狙う井上選手のターゲットとなるこの階級の王者を見てみましょう。
■WBC王者 ルイス・ネリ
今年8月に前王者の山中慎介選手を4回TKOで下しタイトルを獲得したのはまだ記憶に新しいですね。
しかしその後にドーピング疑惑が浮上。
WBCの調査でも陽性となるも試合前に食べた肉が原因とされ王座は保持したままで処分はなし。
次戦で山中慎介選手との再戦が義務付けられています。
ドーピング疑惑に対するWBCの甘い裁定にはいささか疑問りますが残るが山中選手との再戦は見たいので、まあ仕方ないかといったところでしょうか。
ネリ陣営は井上選手との対戦に興味を持っているようなので再戦で山中選手に勝利すれば対戦する可能性は高そうです。
でもこの試合に関しては山中選手のリベンジに期待したいですけどね。
■WBO王者 ゾラニ・テテ
世界戦最短KO記録を23年ぶりに塗り替える11秒KO勝利で話題となったゾラニ・テテ選手(南アフリカ)。
2014年には来日し日本のリングに上がり帝里木下選手とIBF世界スーパーフライ級王座を争い12R判定で勝利しています。
2018年2月に元2階級王者のオマール・ナルバエス選手と対戦を予定しています。
井上選手と対戦したことのあるナルバエス戦はテテ選手と井上選手との力量を計るにはうってつけと言えます。
ここでナルバエス選手が勝てば井上選手とリベンジマッチをやりたがるのではないでしょうか。
■WBA王者 ジェームス・マクドネル
正規王者はジェームス・マクドネル選手(イギリス)。
戦績は32戦29勝(13KO)2敗1分1無効試合。
技巧派の選手で現在6度防衛中、過去には亀田和毅選手と2度対戦し勝利しています。
ところが少しややこしいのがWBAという団体。
正規王者・マクドネル選手の上にはスーパー王者というもう一人の王者が君臨しています。
そのスーパー王者がライアン・バーネット選手(イギリス)。
後述しますがこの選手は現在、IBF、WBAスーパーと2冠を保持しています。
■IBF王者 ライアン・バーネット
94勝4敗と100戦近いアマ実績を誇り、アマチュア時代に井上尚弥選手が敗れた相手にも勝利しているライアン・バーネット選手(イギリス)。
2017年6にIBF王座を獲得後、10月の初防衛戦でWBAスーパー王者のザナット・ザキヤノフ選手と対戦し大差判定で勝利。
WBAスーパー、IBF王者と2冠を保持しており、プロ戦績は現在18戦全勝(9KO)。
この階級では一番手強い王者と言えそうです。
■対戦の可能性が高いのは?
4団体、4人の王者がいるバンタム級。
この中で3階級制覇を目指す井上尚弥選手との対戦が実現しそうな相手を予想してみます。
次戦の予定が決まっているだけにその結果次第で変わってしまいますが、王者がこのままであった場合はWBC王者のネリ選手ではないでしょうか。
その理由はネリ選手側も井上選手との対戦を望んでいることや来日慣れしていること。
また、万が一山中選手が連敗を喫してしまった場合の日本国民の感情を考えると盛り上がることは間違いないでしょう。
次に、もし王座が移動したケースで考えるとナルバエス選手との再戦の可能性が高いと予想します。
ナルバエス選手も唯一のKO負けを喫し、前回手も足もでなかった井上選手へリベンジを果たしたい気持ちは強いでしょう。
一方、WBCの場合は山中選手がネリ選手にリベンジし王座奪還した場合、その後も現役を続行するかどうか疑問です。
もし返上した場合、その時点での井上選手のランキング次第では王座決定戦に臨む可能性も考えられます。
もし王座決定戦が他の選手で行われた場合は挑戦の機会はしばらく先になってしまいますね。
早くても2018年夏~秋あたりでしょう。
WBA,IBFはマクドネル選手、バーネット選手はわざわざ日本まで来ることはないだろうからもし対戦するとなったら米国のリングでしょうね。
階級を上げてすぐに挑戦とはいかないように思います。
と、いうことで井上選手が次に手にする可能性の高いベルトは、
1、WBC
2、WBO
3、WBA
4、IBF、WBAスーパー
順番的にはこんな感じではないかと思います。
あくまでも勝手な予想ですのでご理解ください。