ボクシング松本亮・2月に世界戦!相手は久保準を倒したダニエル・ローマン!
イケメンボクサーで大橋ジムのホープ、松本亮選手がついに世界王座に挑みます。
2018年2月28日、東京後楽園ホールでWBA世界スーパーバンタム級王者・ダニエル・ローマン選手(アメリカ)と対戦します。
松本亮選手は現在22戦21勝(19KO)1敗という戦績で驚異のKO率90%を誇るハードパンチャーでアマチュア時代から注目を集めていたエリートボクサーであるだけに「待ってました!」というファンも多いのではないでしょうか。
そこで今回は2月に行われる松本亮選手の世界戦についてお伝えしていきたいと思います。
■松本亮選手のこれまで
松本亮選手がボクシングを始めたのは小学校3年生のときです。
中学時代は全国U-15ジュニアボクシングで優勝。
高校時代はインターハイ連覇・選抜・国体とアマ4冠。
さらに高校在学中にプロへ転向。
プロ入り後はOPBF東洋太平洋王座を獲得。
プロで唯一黒星を喫した相手、メキシコのビクトル・ウリエル・ロペス選手にもダイレクトリマッチで雪辱に成功。
雪辱戦以来現在4連続KO勝利中でついに世界挑戦へとたどりつきました。
※松本亮選手について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
イケメンボクサー・松本亮!モデル業もこなし手術も克服!ついに世界戦へ!
■王者ダニエル・ローマン選手とは
ダニエル・ローマン(第37代WBA世界スーパーバンタム級王者)
国籍:アメリカ
年齢:27歳
身長:166㎝
スタイル:右ファイター
戦績:26戦23勝(9KO)2敗1分
2010/10/08 ○1RKO クリスチャン・クルーズ(ドミニカ共和国)
2011/02/24 △4R判定 1-1 ジェンセン・ラミレス(米)
2011/05/13 ○4R判定 3-0 アルフレド・マドリガル(米)
2011/07/22 ●4R判定 1-2 岡田 隆志(日本)
2012/03/31 ○4RTKO ヘッセ・アダメ(メキシコ)
2012/08/24 ○4R判定 3-0 フアン・サンドバル(メキシコ)
2012/10/27 ○4R判定 3-0 フアン・ゴメス・トーレス(メキシコ)
2013/04/26 ○4R判定 3-0 フランシスコ・カマチョ(メキシコ)
2013/06/28 ○4R判定 3-0 マヌエル・ルバルカバ(メキシコ)
2013/08/23 ○2RKO ホセ・イニグエス(メキシコ)
2013/10/18 ●8R判定 0-3 フアン・レイエス(メキシコ)
2014/03/15 ○2RKO ホセ・アンヘル・コッタ(メキシコ)
2014/06/27 ○8R判定 3-0 ジョナサン・アレジャーノ(米)
2014/08/16 ○2R棄権 ペドロ・メロ(メキシコ)
2014/09/26 ○8R判定 3-0 ホナタン・アルカンターラ(エルサルバドル)
2015/03/13 ○8R判定 3-0 ミゲール・タマヨ(メキシコ)
2015/04/24 ○8R判定 3-0 ジョバンニ・カロ(メキシコ)
2015/05/29 ○8R判定 3-0 クリストファー・マーティン(米)
【NABA北米スーパーバンタム級王座決定戦】
2015/07/24 ○10R判定 3-0 ダニエル・ノリエガ(メキシコ)
☆NABA北米スーパーバンタム級王座獲得
【NABA北米スーパーバンタム級タイトルマッチ】
2015/09/25 ○10R判定 3-0 エリック・ルイス(米)
☆NABA北米スーパーバンタム級王座防衛①
【NABA北米スーパーバンタム級タイトルマッチ】
2016/02/12 ○5RKO ラミロ・ロブレス(メキシコ)
☆NABA北米スーパーバンタム級王座防衛②
【NABA北米スーパーバンタム級タイトルマッチ】
2016/05/20 ○5RKO クリスチャン・エスキベル(メキシコ)
☆NABA北米スーパーバンタム級王座防衛③
【NABA北米スーパーバンタム級タイトルマッチ】
2016/08/26 ○10R判定 3-0 エンリケ・ケベド(メキシコ)
☆NABA北米スーパーバンタム級王座防衛④
2016/11/18 ○8R判定 3-0 マルロン・オリア(コロンビア)
【WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦】
2017/01/20 ○9R棄権 アダム・ロペス(米)
☆WBA世界スーパーバンタム級挑戦権獲得
【WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ】
2017/09/03 ○9RTKO 久保 隼(真正)
☆WBA世界スーパーバンタム級王座獲得
KO率90%を誇る松本亮選手とは対照的に23勝中KOは9つでKO率は39%。
戦績だけ見るとそれほどアグレッシブではない選手かなとも思えますが昨年9月に久保準選手を圧倒した試合は記憶に新しく、近距離でフック、アッパーをしつこく放ってくるあの突進力は驚異的でした。
ここ4年間は負けなしで現在15連勝中と勢いに乗ります。
身長166㎝とこの階級では小柄な選手でそのため相手の懐に飛び込んで接近戦に持っていくファイタータイプの選手です。
何戦か試合を見ましたが接近しての回転系のパンチと飛び込みながら放つ右のクロスが得意のようですね。
■試合展望
さて、この試合のどんな展開となるのか、勝手に予想して見たいと思います。
●接近戦狙いの王者
まず、王者のダニエル・ローマン選手は基本的にはこれまで通り相手にプレッシャーをかけながら追いかけ、懐に飛び込んで回転系のパンチを上下に打ち込むスタイルに変わりはないでしょう。
意表をついて足を使ってヒットアンドアウェー中心になんて作戦はまずないでしょう。
直近の久保準選手との試合とほぼ同じ戦い方になると考えます。
そういった意味では松本選手陣営としては作戦を立てやすいのではないでしょうか。
接近戦という1つしかない選択肢の王者に対して松本選手は中長距離、接近戦と2つの選択肢を持っているだけにこの点は有利と言えますね。
ただ、終始接近戦で戦っては王者ローマン選手の持ち味を発揮してしまうことになりますからここはオーソドックスに中~長距離で戦う作戦となるのではないでしょうか。
接近戦に持ち込むため懐に飛び込んでくる王者にストレート若しくはアッパーでカウンターを合わせて王者の思い切った踏み込みを躊躇させることができれば展開は松本選手に傾いてくることでしょう。
気をつけたいのはプレッシャーをかけてくる王者に足を止められてしまうとどんどんパンチを打ち込まれてしまうので用心したいところですね。
●不安な面も
松本選手が過去に対戦した相手で少しタイプがローマン選手に似ていると感じるのが唯一黒星を喫したビクトル・ウリエル・ロペス選手。
再戦でキッチリとリベンジを果たしましたが、気になったのが近距離へ飛び込んでくるローマン選手のオーバーハンド気味の右を何度か被弾していたこと。
同じく右を打ちながら懐に飛び込むロペス選手の右をまともに貰わないか、キッチリとカウンターを合わすことができるか、あの試合を見る限りこの点が心配ですね。
●パンチ力は松本選手に分がある
王者ローマン選手の試合をいくつか見て感じたことはパンチ一発の破壊力はそれほどでもないかなと。
例えば山中慎介選手や井上尚弥選手のように一発で相手からダウンを奪うシーンは少なく、むしろしつこい連打でダメージを蓄積させてじわじわ追い詰めるタイプです。
パンチ力では松本選手に分があると言えそうです。
懐に飛び込まれる前に勇気を持ってカウンターを打ち込むことができれば(これが難しいのだが)仮に相打ちになっても松本選手が打ち勝つと私は考えています。
ここが試合のカギになると私は見ています。
カウンターでそのままKOまで持っていく展開や、大胆に飛び込んでこれなくなった王者を完封するような展開も充分あり得ると思います。