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井岡一翔復帰戦を完勝!次戦は年末?気になる今後の展望を考察

 

昨年末、引退表明していた元ミニマム、ライトフライ、フライ級3階級王者の井岡一翔選手が9月8日に米国のリングで復帰戦に臨み、マクウィリアムス・アローヨ選手に3-0(97-92、97-92、99-90)の判定で勝利し見事に復帰を飾りましたね!

今回は米国のリングで現役復帰戦を飾った井岡一翔選手を取り巻くスーパーフライ級の現在と井岡選手の今後の動向を考察してみたいと思います。

 

マクウィリアムス・アローヨ選手は前回、元ライトフライ級王者のカルロス・クアドラス選手を破った強敵で肩書きはWBCシルバー王者。

17勝のうち実にKO勝ちが14という強打者でした。

復帰戦の相手としてはリスキーな相手を選んだとして関係者からは賞賛の声も上がっていました。

しかし、昨年4月以来、17か月ぶりのリング、さらに1階級上の相手ということで不安視された部分もありました。

フライ級時代、転級直後はフィジカル面について不安視され、フライ級に上げたのは早すぎたのではないか?との声も囁かれました。

それだけに技術は上でもフィジカル面で苦戦するのではないかと私も心配していました。

しかしフタをあけて見れば体格で劣ることもなく、アローヨ選手を終始圧倒。

3回には綺麗な右で顎をとらえてダウンを奪うシーンも。

さらにこれまでの井岡選手のスタイルからアグレッシブさを前面に出したスタイルへモデルチェンジしたことにも驚きでした。

そのせいか、これまでの井岡選手には珍しく試合後に顔を腫らしていましたね。

強打のアローヨ選手を相手にアグレッシブに打ち合っての勝利はこれまで以上に井岡選手の評価を高めるものでした。

今回の勝利でWBCシルバー王座を獲得した井岡選手。

シルバー王座やダイヤモンド王座、ユース王座など、WBCはどんだけタイトル作るんだ?という突っ込みはとりあえず置いといて、4階級制覇に向けて絶好のスタートを切った形になります。

 

今年は名王者・山中慎介選手や安定王者として長期政権が期待されていた比嘉大吾選手、田口良一選手などが相次いで敗退。

最近では山中竜也選手や岩佐亮佑選手らも敗退するなど日本人選手の王座陥落が相次いでいます。

そんな中、井岡選手の現役復帰は明るい話題ですね。

 

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■WBOは王者が誕生せず、決定戦参戦の可能性も

この日行われた「スーパーフライ3」のセミファイナルでWBO世界スーパーフライ級王座決定戦が行われ、1位のドニ―・ニエテス選手と2位のアストン・パリクテ選手が対戦。

しかし判定の末、結果は1-1のドローとなり新王者は誕生せず。

WBO世界スーパーフライ級のベルトはバンタム級に転級した井上尚弥選手が返上したタイトルで、このドローにより王座は空位のままとなりました。

今回、同級3位のアローヨ選手を破った井岡選手が今後、上位にランクされるのは間違いないでしょう。

そうなると空位のWBO王座決定戦に出場する可能性も出てきます。

なんだか4階級目のベルトは目前に迫っているように感じますね。

 

■現在のスーパーフライ級トップ選手は

 

王座決定戦によるWBOタイトルも視野に入ってきた感じですが、有名どころの強い選手と対戦したいのであればWBOタイトルを獲りにいかないのも選択肢の一つではないでしょうか?

米国のリングで米国のプロモーターが仕切るのであれば大丈夫かもしれませんが、とにかく日本では王者同士の対決、いわゆる王座統一戦が実現しにくいと感じます。

昨年末の田口良一選手VSミラン・メリンド選手のWBA・IBF王座統一戦は井岡一翔選手VS八重樫東選手のWBA・WBCミニマム級王座統一戦以来の実に約7年ぶりで長いボクシングの歴史の中でようやく2度目の実現でした。

それくらい王座他団体との王座統一戦は実現しにくい傾向にあります。

 

では、WBOを除いたスーパーフライ級の各団体の王者を見てみましょう。

 

WBC王者・シーサケット(タイ)

現状・この階級で最強と言われているのがWBC王者のシーサケット・ソー・ルンヴィサイ選手。

パウンド・フォー・パウンドNO1で「怪物」と言われたローマン・ゴンザレス選手に初黒星を与え、さらに2度目の対戦ではKO勝ち。

世界中にその名を知らしめました。

今年2月には「スーパーフライ2」のイベントで元WBA・WBO世界フライ級ス―パ―王者のファン・フランシスコ・エストラーダ選手に2-0(117-111、115-113、114-114)の判定で勝利し2度目の防衛に成功。

過去には佐藤洋太選手(当時のWBC世界スーパーフライ級王者)や向井寛史選手ら日本人選手にも勝利しています。

戦績は51戦46勝(41KO)4敗1分

 

IBF王者・アンカハス(フィリピン)

IBF王者のヘルウィン・ジャンティーラ・アンカハス選手。

フィリピンの英雄、マニー・パッキャオの後継者として「ネクストパッキャオ」と呼ばれる逸材です。

今年2月の「スーパーフライ2」では現WBA世界バンタム級王者で当時WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥選手との対戦が決まりかけましたがアンカハス側がキャンセル。

結局実現しませんでした。

井上選手と戦いたいと散々語っていましたが、残念でしたね。

日本人選手とは2017年7月に帝里木下選手と2度目の防衛戦で対戦しており7回1分53秒TKOで勝利をおさめています。

今年5月に同級1位のジョナス・スルタン選手に3-0の判定で勝利し5度目の防衛に成功。

それまで続いていた連続KO勝利は「15」でストップ。

連続KOがストップしたもののその強打は驚異的。

戦績は32戦30勝(20KO)1敗1分

 

WBA王者・ヤファイ(英国)

WBA王者はイギリスのカリッド・ヤファイ選手。

北京オリンピックに出場した経験を持つアマチュア経験豊富なテクニシャン。

このヤファイ選手にも井上尚弥陣営が対戦を申し入れていましたが拒否されましたね。

日本人選手との対戦は2017年5月に村中優選手、同年10月に石田匠選手を相手に判定勝ちをおさめています。

現在、王座を3度防衛しており、戦績は24戦24勝(15KO)無敗

 

井上尚弥選手は彼らスーパーフライ級のトップ選手たちとの対戦を熱望しましたが結局実現せず、バンタム級に転向することになりました。

井岡選手ははたして誰とやるのか?

アンカハス選手、ヤファイ選手は日本人選手とも過去に対戦していることから井岡選手にもチャンスが回ってきてもおかしくないと思います。

それでも4階級制覇を優先するのであればWBOタイトルが一番の早くチャンスが回ってきそうにも思えます。

しかしボクシングファンが盛り上がるのはやはりシーサケット選手との対戦。

もし勝てば井岡選手の世界的な評価も一気に上がることは間違いないでしょう。

ぜひやってほしい一戦です。

 

■次戦は年末?大晦日は参戦するの?

昨年の大晦日はまさかの引退発表となってしまいましたが、毎年の恒例行事として年末のリングに上がっていた井岡選手。

今年の年末はどうなるのでしょうか?

復帰戦を9月に行ったことから、次戦が大晦日恒例の年末ボクシングとなったとしても試合間隔的には問題ないと言えます。

 

現在、井岡選手は国内では引退している状況にあり、日本のライセンスを保持していません。

一応、外国人選手のような形でリングに上がることは可能ではありますが、継続的に日本のリングに上がるとなると日本のジムに所属し日本のライセンスを獲得することになります。

とは言え、井岡ジムに復帰というのも考えにくい気がしますね。

わざわざ引退までしてお父さんの元を離れたわけですから。

 

井岡選手が今後も主戦場を米国でと考えているのであれば、大晦日の参戦はしない可能性が高いと私は考えます。

とは言えテレビ局(TBS)は井岡選手が出るか出ないかで視聴率が変わってくることから是が非でも出場してほしいと考えているでしょう。

ただ、せっかく米国でアローヨ選手という強敵を倒して評価を上げたのだから国内で無難な相手を迎えて試合していたら引退前と同じ路線をたどってしまうのではないでしょうか。

井岡選手の求める方向性とは違う気がします。

今後の井岡選手の日本のジムへの移籍など、彼を取り巻く環境の変化にも注目ですね。

 

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