2018年・年末ボクシング世界戦TV放送予定&スケジュール
2018/12/09

今年も残すところあと1か月を切りました。
ボクシングファンにとって楽しみな恒例行事である年末の世界戦ラッシュが近づいてきましたね。
昨年出場していた井上尚弥選手や比嘉大吾選手、田口良一選手などお馴染みの顔ぶれが不参加となる今年の年末ボクシング。
2018年はちょっと寂しい年末ボクシングになってしまうのかと思いきや・・・
あの選手が年末のリングに帰ってきました!!
今年もなかなか楽しみなカードが揃いましたよ。
早速、今年の年末ボクシングのカードを見ていきましょう!!
■2018年・年末ボクシング世界戦TV放送予定&スケジュール
12月30日 大田区総合体育館
放送局:フジテレビ系列
◇WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
伊藤雅雪(王者)VSイフゲニー・シュプラコフ(1位・ロシア)
◇WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
拳四朗(王者)VSサウル・ファレス(8位・メキシコ)
◇WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
ペッチ・CPフレッシュマート(2位・タイ)VS井上拓真(4位)
12月31日(月) マカオ
放送局:TBS系列
◇WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
ヘッキー・ブドラー(スーパー王者・南アメリカ)VS京口紘人(1位)
※17:00より生中継
◇IBF世界フライ級タイトルマッチ
モルティ・ムザラネ(王者・南アフリカ)VS坂本真宏(15位)
◇WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
ドニ―・ニエテス(1位)VS井岡一翔(3位)
※18:00より放送「平成最後の大晦日スペシャル!SASUKE2018&ボクシング井岡一翔世界タイトルマッチ」
※放送時間がわかり次第更新します。
■2018年・年末ボクシング世界戦 概要
◇WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
伊藤雅雪(王者)VSイフゲニー・シュプラコフ(1位・ロシア)
伊藤雅雪選手は今年7月28日に米国のリングでワシル・ロマチェンコ選手が返上したWBO世界スーパーフェザー級王座をかけて同級1位のクリストファー・ディアス選手と対戦。
序盤にダウンを奪うなど終始試合を支配し3-0の判定(116-111、117-110、118-109)で決定戦を制し見事王座を獲得。
日本人選手が米国で王座奪取するのはなんと37年ぶりの快挙で1981年の三原正さん以来のことです。
もっと大々的に取り上げられてもいいニュースなんですがね・・・
さて、伊藤雅雪選手にとって今回が初防衛戦。
海外での快挙とは裏腹に世間の知名度は今ひとつ。
年末のリングでボクシングをあまり知らない人にも歴史的快挙を成し遂げた王者の凄みを披露してもらいましょう。
伊藤雅之の戦績:26戦24勝(12KO)1敗1分
◇WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
拳四朗(王者)VSサウル・ファレス(8位・メキシコ)
年末ボクシング参戦も昨年に続く2度目となった拳四朗選手。
今回は5度目の防衛戦となる。
前回は元IBF王者のミラン・メリンド選手を7RTKO、その前は前WBC王者のガニガン・ロペス選手を2RKOと返り討ち。
2試合続けてついこの前までチャンピオンだった選手を圧倒するほどノリにノっている。
正直なところここ最近の相手と比べると今回は割とイージーな相手かなと思ってしまう。
年末はスマートに防衛を果たしてもらい、来年あたりそろそろ他団体の王者か一つ上の階級への挑戦も期待したい。
拳四朗選手の戦績:14戦14勝(8KO)無敗
◇WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
ペッチ・CPフレッシュマート(2位・タイ)VS井上拓真(4位)
年末ボクシングの主役を務めていた井上尚弥選手は来春に控えたWBSS2回戦に備え、今年は不参戦。
しかし、今回は尚弥選手の弟、拓真選手が世界戦のリングに登場。
2016年年末にWBOタイトルに挑戦が決まるも右拳の負傷により断念。
あれから2年の時を経てついにこの日がやってきました。
偉大な兄がスーパースターへの階段を上っていく中、長い2年間だったことでしょう。
しかし国内、海外の強豪と対戦してきたこの2年は拓真選手にとって非常に価値があったと私は思いますね。
2年前、WBO王者のタパロン選手との対戦が決まった時は結構厳しい展開になりそうと予想しましたが、今回は拓真選手有利だろうというのが私の予想です。
ぜひ勝利してWBC正規王者となって兄弟でバンタム級4団体制覇を達成してほしいと思います。
井上拓真選手の戦績:12戦12勝(3KO)無敗
◇WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
ヘッキー・ブドラー(スーパー王者・南アメリカ)VS京口紘人(1位)
2度防衛したIBFミニマム級王座を返上し1階級上のライトフライ級王座に挑戦する京口紘人選手。
対する相手は今年5月に京口選手と同じワタナベジムの先輩・田口良一選手から王座を奪ったヘッキー・ブドラー選手。
京口選手にとってはタイトル挑戦だけではなく、田口選手のリベンジマッチという意味合いもあるでしょう。
本人がそう思っていなくても私はそう思いたい!!
京口紘人選手の戦績:10戦10勝(7KO)無敗
◇IBF世界フライ級タイトルマッチ
モルティ・ムザラネ(王者・南アフリカ)VS坂本真宏(15位)
大阪市立大大学院に通う現役国公立大学院生ボクサーの坂本真宏選手が世界タイトルに挑みます。
"国公立大大学院生ボクサー"の世界戦は日本初で"国公立大大学院生世界王者"となればこれまた日本初の快挙となります。
対するモルティ・ムザラネ選手は過去に現バンタム級王者で11秒KO男と呼ばれるゾラニ・テテ選手を下したことのあるベテラン王者。
36歳となりピークは過ぎているとはいえ35歳で王座返り咲きを果たすなど老獪さは侮れない。
坂本選手の若さ、勢いが王者を上回るか?
経験豊富な王者のテクニックが上回るか?
マカオの地で日本初の"国公立大大学院生世界王者"が誕生することに期待したい!
坂本真宏選手の戦績:14戦13勝(9KO)1敗
◇WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
ドニ―・ニエテス(1位)VS井岡一翔(3位)
昨年大晦日に引退表明して1年。
年末ボクシングに井岡一翔選手が帰ってきました。
やはり年の最後はこの人が締めるのがいいのかもしれませんね。
ファンもアンチも大勢いるのでしょうが、やはり注目度は非常に高い選手です。
これまで、勝てる相手を選んでいるなど色々と言われていましたが、今年9月に米国のリングで行われたイベント「スーパーフライ3」で難敵マックウィリアムズ・アローヨ選手を相手に攻撃的なボクシングで復帰戦を勝利。
リスキーな相手を復帰戦で選び、さらに米国で勝利したことでかなり評価は上がっている。
また、今回の対戦相手のドニ―・ニエテス選手も井岡選手同様、3階級王者。
WBOミニマム級王座を4度、WBOフライ級王座を9度、IBFフライ級王座を1度を防衛しそれぞれ返上している。
間違いなくこれまでの井岡選手の対戦した相手の中では最強と言えるのではないでしょうか。
井岡選手もこういった猛者たちと戦いたかったんでしょうね。
共に4階級目のベルトを目指す強者同士の対戦で戦地も両者にとって公平なマカオのリング。
今年最後の試合としては非常に楽しみです!
最後に両者の戦績をご紹介します。
ドニ―・ニエテス選手:47戦41勝(23KO)1敗5分
井岡一翔選手:24戦23勝(13KO)1敗
2018年・年末ボクシング勝敗予想!井岡一翔と対戦するニエテス選手とは?
今回のマカオで行われる"トリプル世界戦"で日本人選手に立ちはだかる3選手はいずれもかなりの実力者ですね。
もしかすると最悪の場合、日本人選手3連敗なんてこともあり得るかもしれません。
手に汗握る、ヒリヒリした試合になりそうです。
今年は紅白、ガキ使は録画しておいて生でボクシングを観て全力で日本人選手を応援しましょう!!