年末世界戦!大森将平選手と小国以載選手の2人のホープに注目!
2018/01/03
近づいてきました年末恒例のボクシング世界戦。
当ブログで再三お伝えしておりますが今年も好カードが目白押しです。
【2016年年末ボクシング世界戦注目カード】
- 井上尚弥選手と河野公平選手の日本人対決
- 内山高志選手の復帰リベンジマッチ
- 中京の怪物、田中恒成選手の2階級制覇挑戦
- つよ可愛い田口良一選手の防衛戦
- 八重樫東選手の2度目の防衛戦
- 三階級王者の井岡一翔選手の防衛戦
いずれも熱い試合になりそうです。
そんな中、残念なニュースもありました。
井上尚弥選手の弟で前東洋太平王バンタム級王者である井上拓真選手がWBO世界バンタム級王座に挑戦する予定でしたが、拳のケガにより中止となりました。
以前にお兄さんの井上尚弥選手も同じ個所を故障しており、ハードパンチャーの宿命ともいえる拳の負傷が原因でした。
兄弟王者の誕生は持ち越しとなりましたが、まだ20歳と若くこれからの選手ですのでしっかり治してほしいものです。
しかし注目の井上拓真選手のほかにも今回の年末の世界戦で王座獲得に挑戦するするホープがいます。
その選手とはIBF世界バンタム級14位で前日本バンタム級王者の大森将平選手とIBF世界スーパーバンタム級6位に小国以載(ゆきのり)選手の2人。
井岡一翔選手がメインイベントを務める島津アリーナ京都で行われるトリプルタイトルマッチに出場を予定しています。
そこで今回は世界初挑戦となる2人のホープである大森将平選手、小国以載選手についてご紹介したいと思います。
31日に世界王者となり有名になってしまう前に今からこの2選手について知っていただきましょう。
■大森将平選手のプロフィール
- 1993年生まれ
- 身長173cm
- 京都府出身
- 南京都高校卒(現在の京都廣学館高校)
南京都高校出身のボクサーといえば『神の左』の異名をもち、現在11度防衛中のWBC世界バンタム級王者山中慎介選手の出身校です。
つまり山中慎介選手の後輩にあたるわけです。
大森将平選手(ウォズジム所属)のここまでの戦績は18戦17勝(12KO)1敗。
素晴らしい成績で、山中2世ともいわれる才能あふれる選手です。
なんと日本王者挑戦前の2014年5月のプロ12戦目には元世界王者で山中選手がチャンピオンになる際に挑戦した相手クリスチャン・エキスベルと対戦しなんと4ラウンドKO勝利。
一気に世界の舞台に近づきました。
唯一の黒星はわりと最近の試合になります。
昨年2015年12月にWBO世界バンタム級挑戦者決定戦でWBO世界バンタム級2位のマーロン・タパレス選手(フィリピン)と対戦。
なんとまさかの2ラウンドTKO負け。
プロ16戦目の出来事でした。
ちなみにこのマーロン・タパレス選手は現在WBO世界バンタム級王者となっており、今年の年末に井上拓真選手が挑戦する予定だった選手です。
そして今年8月、まさかのTKO負けからの復帰戦でWBC世界バンタム級5位、メキシコのエドガー・ヒメネス選手と対戦。
世界ランカーを相手に見事5RKOで勝利し再び世界の舞台に浮上し今回の挑戦へのきっかけとなりました。
大森選手の大きな武器はサウスポースタイルから鋭い踏み込みで放つ左ストレートやフック。
迎える12月31日はどんな勝ち方を見せてくれるのでしょうか?
いまから楽しみです。
■小国以載選手のプロフィール
もう一人、期待のホープが大晦日に世界初挑戦します。
現在IBF世界スーパーバンタム級5位で『赤穂の流星』の愛称をもつ小国以載選手(角海老宝石ジム所属)です。
- 1988年生まれ
- 兵庫県赤穂市出身
- 神戸第一高等学校時にインターハイ3位
- 芦屋大学時にアマチュア全日本選手権3位
今回一緒にトリプルタイトルマッチに出場する井岡一翔選手と同い年でアマチュア時代には井岡選手と同門の元世界王者宮崎亮選手と対戦しています。(結果は小国選手の2勝1敗)
現在の戦績は20戦18勝(7KO)1敗1分け。
右のボクサーファイタースタイル。
漫画『はじめの一歩』がきっかけでボクシングをはじめ、豊富なアマチュア経験を積みVADYジムからプロデビュー。
プロ入り後はフィリピンやメキシコへ修行に出かけ土つかずの10連勝を飾る。
プロ7戦目ではOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得し3度防衛。
プロ11戦目で対戦した和気慎吾選手にプロ初黒星を喫しOPBF王座を手放すことに。
以前から『負けたら引退』を決意していたためこの敗戦で引退を表明。
しかし、角海老宝石ジムへ移籍し再起を表明。
その後は白星を重ね、日本スーパーバンタム級タイトルも獲得し今回の挑戦へと進むことになりました。
現在は引き分け1挟む8連勝中でここ3試合はすべてKO勝ちで世界ランカーも倒しており、ノリにノッている状況。
この勢いで一気に世界のベルトも奪ってほしいところです。
ぜひ期待しましょう!
■最後に
年末、大晦日といえばボクシング世界戦というくらい恒例行事の一つとなりました。
また現在は世界チャンピオンがテレビのバラエティーなどにも登場しボクシングの知名度も非常に上がっています。
しかし井上尚弥選手や亀田三兄弟、オリンピック金メダリストの村田諒太選手のように余程の話題性のある選手でもない限りボクサーとして世間に名が売れるためには世界チャンピオンになることが必須条件であることは否めません。
世界チャンピオンになるかならないかで天と地ほどの差があります。
今回挑戦する2人のホープは果たして12月31日に見事世界チャンピオンとなって人生を変えることができるでしょうか?
ぜひともチャンピオンベルト掴みとり、人生を変えてもらいたい!
この二人なら十分にチャンスはあると信じています!!