認知症の原因と睡眠の関係!認知症予防にはお昼寝が良いらしい!
超高齢化社会を迎えた日本。
最近では認知症の高齢者による自動車事故や介護疲れによる自殺や他殺など、認知症による悲惨な事件が連日のように飛び交っています。
本人は勿論、家族や知人、それどころか全く関係のない人まで巻き込んでしまう恐ろしい認知症。
現在は研究が進み認知症の原因として様々な要因が挙げられていますがまだ完全には解明されてはいません。
そんな中、近年では認知症の原因の一つとして睡眠が関係していることがわかってきました。
そこで今回は認知症と睡眠との関係についてお伝えしていきたいと思います。
■睡眠と認知症の関係
近年の研究では『アミロイドβ』と呼ばれる老廃物が認知症の発症に大きく関係していることがわかってきました。
このアミロイドβという物質が脳内に蓄積したりリン酸化することにより脳の海馬や神経細胞の機能低下を招き、脳の萎縮や神経細胞の死滅が起こり認知症を発症させる原因となります。
なんとも厄介で迷惑な物質です。
このアミロイドβの蓄積に影響を与えるのが睡眠であることがわかってきました。
日中の活動により脳は活発的に働いており、かなりの負担を負っています。
この負担により脳内にアミロイドβという有害な老廃物が発生し脳内に溜まっていきます。
この溜まったアミロイドβを排出する作業を行うタイミングが私たちが睡眠しているときなのです。
つまり起きているときにアミロイドβが溜まり、その後睡眠することにより排出して脳をクリーンな状態にしているのです。
しかし、十分な睡眠をとることができないとアミロイドβを十分に排出することができず、少しずつ脳内に蓄積されていきます。
これが20年〜30年という年月を経てどんどん蓄積していきやがて認知症を発症する原因へとつながっていってしまいます。
■認知症を予防する効果的な睡眠とは?
・毎日30分の昼寝が効果的
毎日十分な睡眠をとることが一番ですが、毎日30分の昼寝をすると非常に効果的だと言われています。
ある研究によると昼寝をしない人に比べ発症リスクが5分の1まで減少すると報告されています。
午前中に活発に動いた脳を一旦休憩させてあげるとともにアミロイドβを排出させてリフレッシュすることができます。
ただし、1時間以上の昼寝は逆効果と言われていますので注意しましょう。
30分の睡眠だと起きれない、もしくは起きた時に眠くてたまらない人は寝る前にコーヒーを飲んでみましょう。
眠る前にコーヒーを飲むと約30分後にコーヒーの覚醒効果が発揮されますので30分後に目覚めが良くなると言われています。
一度試してみてはいかがでしょうか?
■まとめ
今回は認知症と睡眠の関係についてお伝えしました。
どうやら認知症は高齢になってある日突然かかるものではなく20年〜30年ほどかけてゆっくり忍び寄ってくるようです。
まだ若いからといって睡眠を削って無理をしている方は今一度、睡眠の取り方を考え直してみてはどうでしょうか?
大事なのはいまからしっかり備えておくことです。
逆に私のように昼寝の時間が30分をオーバーしてしまう人も注意が必要のようです。
私の場合は一応、休日だけではありますが。