山中慎介!現役続行表明で神の左がまた見れる!?WBCがネリと再戦指令!
2018/01/03

進退を保留していた前WBC世界バンタム級王者・山中慎介選手が現役続行を表明しました。
山中選手は8月15日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで同級1位のルイス・ネリ選手と対戦。
日本人歴代最多タイとなる13度目の防衛が期待されましたが4回TKO負けで王座陥落。
その進退が注目されていました。
そんな中、山中選手に勝利したルイス・ネリ選手か来日前に受けていたドーピング検査で筋肉増強作用があるジルパテロールに陽性反応を示していたことが判明。
WBCによる調査が行われることになり、この試合の扱いや王座の行方などに注目が集まっていました。
無効試合となり山中選手に王座返還か?
空位となり山中選手とネリ選手の再戦か?
そして10月31日にWBCから発表された調査結果はネリ選手が故意に禁止薬物を摂取したと断定できないと判断し、ネリ選手へのお咎めはなしとなりました。
但し、山中選手と直ちに再戦の交渉をするよう命じたと発表。
つまり王座はネリ選手が保持し、山中選手は挑戦者となります。
WBCの裁定を受けたのち、山中選手は現役続行を表明しました。
■再戦は年明け1月か2月頃か
現役続行を表明した山中選手は「再戦したい、借りを返したい」とコメント。
ネリ選手の陽性反応が発覚した際、帝拳ジムの本田会長は、万が一王座が山中選手に返還されてもネリ選手と再戦できなければ引退の可能性を仄めかしていたことから、今回のWBCの裁定は山中陣営としては不幸中の幸いだったのではないでしょうか。
最善なのはもちろん、無効試合とした上での再戦ですが。
本田会長の話では再戦の時期は年明け1月か2月とのことです。
「交渉はそんなに簡単ではない」とも述べており、不調に終わることもあるようです。
しかし、万が一交渉が不調に終わっても他団体の世界王者への挑戦も視野に入れる考えも。
山中選手自身も「ネリ以外でももう一度戦おうと思った」と語っていることから再戦が実現しなかったとしても現役続行の意思は変わらないようです。
できればネリ選手との再戦が実現し、リベンジを果たす姿が見たいと思いますね。
次戦こそは必殺の「神の左」が爆発するところをぜひ見たい!
■最後に
8月のタイトルマッチはドーピング疑惑により後味の悪さを残しました。
今回WBCが出した裁定にもかなりの疑問が残りますね。
故意だろーが、過失だろーがダメなものはダメ。
もし過失でもボクシングの競技性を考えると相手の選手生命、下手すれば命に関わる大事故に発展するおそれもある。
オリンピックや他の競技ではこんな裁定にはならないと思うのですが・・・
ルールを守ってストイックに試合に臨む選手がいる中、ドーピングや体重超過の選手が増加傾向に最近のボクシング界。
そろそろ見直さなきゃいけない時期に来ているんではないでしょうか。
こういった選手は『あしたのジョー』や『はじめの一歩』を読んで力石徹や鷹村守から教わったほうがいいですね。
とはいえ、この甘~い裁定のおかげで山中選手とネリ選手の再戦が現実味を帯びてきたのも事実。
山中選手にはWBC以上に厳しい「神の左」で裁いてほしいですね。