2017年・年末ボクシングの主役は田口良一!IBF王者と統一戦決定!
2018/01/03

WBAライトフライ級王者・田口良一選手VSWBOライトフライ級王者・田中恒成選手による2団体王座統一戦、そしてWBOスーパーフライ級王者・井上尚弥選手とIBFスーパーフライ級王者・ジェルウィン・アンカハス選手との2団体王座統一戦と豪華なカードが期待されていた2017年の年末ボクシング世界戦。
しかし、期待されていた統一戦の話はことごとく消滅。
さらには年末ボクシングの常連・井岡一翔選手もWBAフライ級王座を返上するとともに年末は出場しないことを表明。
例年と比べて目玉となるカードがなく、イマイチ盛り上がりに欠ける雰囲気が漂う今年の年末ボクシング。
このままでは紅白、ガキの使い、そして同じ格闘技のRIZINに圧倒されてしまうのでは?
そう思っていた矢先にビッグマッチが転がりこんできました!
田中恒成選手の負傷により統一戦が流れ、対戦相手の決まっていなかったWBAライトフライ級王者・田口良一選手がIBF同級王者・ミラン・メリンド選手と対戦することが決定!
WBA・IBFの2本のベルトを懸けた2団体統一戦を行うことになりました。
この対戦を実現してくれたワタナベジムの会長は素晴らしい!
そこで今回は2017年末ボクシングの大トリとなるWBA王者、田口良一選手VSIBF王者、ミラン・メリンド選手の2団体統一戦について見ていきます!
■IBF王者、ミラン・メリンド選手についておさらい!
今回、田口良一選手と対戦するIBF王者、ミラン・メリンド選手についてここでおさらいをしておきたいと思います。
今年5月、3階級制覇王者で激闘王の異名を持つ八重樫東選手をわずか1ラウンドでKOした衝撃は記憶に新しいところ。
メリンド選手の経歴を少し見ていきましょう。
ミラン・メリンド
国籍:フィリピン
生年月日:1988年2月29日
身長:157㎝
リーチ:162㎝
スタイル:右ボクサー・ファイター
戦績:39戦37勝(13KO)2敗
2016年11月26日、王者・八重樫東選手の負傷離脱に伴いIBF世界ライトフライ級3位のファーラン・サックリン・ジュニアとIBF世界ライトフライ級暫定王座決定戦を行い、12回3-0(115-113が2者、117-111)の判定勝ちを収め王座獲得。
2016年の年末に正規王者八重樫選手と対戦の予定でしたがメリンド選手が先の暫定王座決定戦で鼻を負傷したため延期に。
そして今年5月21日に正規王者の八重樫東選手と対戦し初回に3度のダウンを奪い2分45秒でTKO勝利。
IBFライトフライ級正規王者となりました。
その後は10月に防衛戦を行っており、2-1の判定で勝利をおさめています。
八重樫戦見せた圧巻のKO劇の影響で相当なハードパンチャーのような印象がありますが、KO率はそれほど高くはありません。
また、過去の敗戦は2013年7月27日に対戦したWBA・WBO世界フライ級スーパー王者ファン・フランシスコ・エストラーダ戦、2015年5月30日のIBF世界ライトフライ級王者ハビエル・メンドーサ戦の2敗。
いずれも強敵相手のものでした。
過去の試合を見て感じたことは八重樫戦で見せたパンチ力よりもフルラウンドをしぶとく戦うタフネスぶりが脅威思いましたね。
しかしタフネスといえば田口良一選手も引けをとらないはず。
これは熱い試合になりそうです。
■放送局はTBSに変更!これで田中恒成との統一戦も!?
田口良一選手の所属するワタナベジムといえばこれまで放映はテレビ東京でした。
しかし今年の年末からはTBSで放映されることになったようです。
TBSと言えばWBO王者の田中恒成選手と同じ放送局になります。
ボクシングのマッチメークにはスポンサーであるテレビ局の影響は絶大です。
ということは、田中選手がケガから復帰し再び統一戦の話が浮上した際の障害が一つ減ったことになります。
来年あたりにはライトフライ級のベルト3本が1人の王者の手に集まるかもしれませんね。
できればWBC王者の拳四朗選手も交えて4団体統一戦を行って行ってほしいものです。
それにはまず、田口選手の勝利は欠かせませんが。
■勝敗予想!
『つよかわいい』と言われつつもどこか地味な感じのある田口良一選手。
いつのまにか6度の防衛戦をクリアし安定王者の域に入ってきました。
これまでの防衛戦で、唯一苦戦を強いられたのは昨年大晦日のカルロス・カニサレス戦。
消極的に逃げるタイプの選手はちょっと苦手のようですね。
今回のメリンド選手は割と打ち合いを好むところも見られるが足をうまく使うことのできる器用な選手。
打ち合ってくれれば田口選手とかみ合いそうですが、うまくかわされると厄介な相手ですね。
田口選手がパワーと得意のボディでメリンド選手の足を止めて打ち合いに持ち込むことができるか?
ここが勝負の分かれ道となりそうです。
両者タフな選手なだけにフルラウンド戦い判定での決着となりそう。
勝敗予想は・・・
願望も込めて田口選手の僅差判定勝ちでお願いします!