井上尚弥、WBA王者・マクドネルに挑戦!勝って日本人最速3階級制覇だ!!
ボクシングの井上尚弥選手がライトフライ・スーパーフライ級に続く3つ目の世界タイトルとなるバンタム級の王座挑戦が決定しました。
バンタム級に転級していきなりの世界挑戦とはさすがです。
相手はWBA世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル選手(英国)。
過去10年間無敗で現在6度防衛中の強敵です。
井上尚弥選手の2018年が、そしてバンタム級への新たな挑戦がついに幕を開けます。
ということで今回は5月25日に東京・大田区総合体育館で行われるWBA世界バンタム級タイトルマッチについてお伝えしていきたいと思います。
■亀田和毅選手に2度勝利!ジェイミー・マクドネル選手とは?
今回、井上尚弥選手が挑戦するWBA世界バンタム級王者・ジェイミー・マクドネル選手とはどんな選手なのでしょうか?
ジェイミー・マクドネル
年齢:31歳
身長:178㎝
リーチ:183㎝
出身地:イギリス
タイプ:右ボクサー・ファイター
戦績:33戦29勝(13KO)2敗1分1無効試合
【獲得タイトル】
・BBBofCイングランドバンタム級王座
・BBBofC英国バンタム級王座
・コモンウェルスイギリス連邦バンタム級王座
・EBU欧州バンタム級王座
・IBF世界バンタム級王座
・WBA世界バンタム級王座
身長178㎝とこの階級ではかなり長身のボクサーです。
実はマクドネル選手は過去に日本人戦選手との対戦があります。
その相手とは亀田三兄弟の三男で元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅選手。
2015年5月9日・アメリカ、テキサス州でWBOバンタム級王座を返上した亀田和毅選手の挑戦を受けました。
この試合、プロ初のダウンを喫しますが12回を戦い抜き3-0(3者とも114-113)と僅差の判定で勝利。
この試合でダウンを奪った亀田選手の右は非常に見事でした。
しかしここから崩れる事もなく冷静にラウンドを重ねてマクドネル選手が勝利。
そして亀田選手とは同年9月30日にダイレクトリマッチを行いました。
このときは途中スリップ気味ではありましたがダウンを奪うなど終始試合を支配し、12回3-0(116-111.115-112.117-110)と大差の判定勝利をおさめました。
そもそも現在保持しているWBA王座は亀田和毅選手の兄、亀田興毅選手が返上して空位となった王座で、このを決定戦で獲得した経緯があり、亀田家とは縁のある選手のようにも思えますね。
そのベルトが巡り巡って日本にやって来るわけです。
マクドネル選手は亀田戦後も防衛を重ね、現在6度の防衛に成功しています。
その間には山中慎介選手に挑戦し敗れはしたものの2度のダウンを奪った実力者リボリオ・ソリス選手とも2度対戦しています。
結果は1勝1無効試合で2度ともベルトを守っています。
■井上選手、実はネリ選手とやりたかった?
WBA王者、マクドネル選手と対戦が決まった井上尚弥選手ですが、会見の席でこんな本音も漏らしていました。
「ホントは緑のベルトに行きたかった・・・」と。
緑のベルトとはもちろん「WBC」のベルトのこと。
つまり3月1日に山中慎介選手を破ったものの体重超過で王座をはく奪されたルイス・ネリ選手とやりたかったことを示唆しています。
しかしながら「できるならやりたいけど試合をできる状態にしてもらわないと」とドーピングや体重超過とやりたい放題のネリ選手に釘を刺す発言も。
日本のファンとしては井上選手に是非とも山中選手の弔い戦を行ってほしいところですが、ルールを守らないネリ選手とはできればもう関わってほしくない気もしますね。
それよりもきちんとルールを守り、万全に仕上げてくる品格のある王者との対戦が見たいです。
■勝てば日本人最速3階級制覇!その先は・・・
井上尚弥選手がこの試合に勝てば井岡一翔選手の18戦目を上回る16戦目での3階級制覇達成となり日本人最速となります。
井上選手の実力を考えるとさらに日本人初の4階級制覇など期待が膨らんでしまいます。
しかし、井上選手のプランではしばらくの間バンタム級を主戦場としていくようです。
当面の目標は具志堅用高さんの持つ世界タイトル13連続防衛記録を更新することだとか。
山中慎介選手、内山高志選手、長谷川穂積選手など偉大なボクサーたちが超えることのできなかった具志堅さんの記録。
およそ38年破られていません。
井上選手が5月にタイトル奪取を達成したとして、年3試合ペースでも4年以上はかかることが予測されます。
その間にWBAのスーパー王者との統一戦やスーパーフライ級では叶わなかった他団体の王者との統一戦の実現を是非とも叶えて欲しいですね。
■さいごに
今回は5月25日に行われるWBA世界バンタム級タイトルマッチを行う井上尚弥選手とジェイミー・マクドネル選手についてお話しさせていただきました。
さて、最後にこの試合の予想をしてみたいと思います。
予想は・・・
井上選手の前半KO勝ちで!
米国のスポーツ誌でも井上選手有利と予想されていますね。
長身で細身ではあるものの高い攻撃力を持つマクドネル選手ですが、井上尚弥選手のパワフルなパンチと強烈なプレッシャー、そして素早い踏み込みがマクドネル選手を凌駕し攻め立てると予想します。
ライトフライからスーパーバンタムに転級してオマール・ナルバエス選手を圧倒した衝撃はいまだ脳裏に焼き付いていますが、より適正体重に近づいたバンタム級ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、もはや想像もできない。
試合が行われる5月25日は金曜日です。
サッサと仕事を終えてテレビの前に陣取る準備を今からしておきたいと思います。