犬・猫のマダニ対策!予防や噛まれたらときは?無理やり取るのは絶対にNG!
殺人ダニと言われるマダニの被害は人間だけに限りません。
マダニに噛まれると恐ろしい感染症やアレルギーを引きおこす原因になります。
これは私たちの大事な家族である犬や猫にとっても脅威です。
今回はワンちゃん、猫ちゃんを恐ろしいマダニから守るための対策として予防や噛まれたときの取り方ついてお伝えしたいと思います。
■犬・猫のマダニチェックポイント
散歩から帰ったらマダニがいないかチェックしてあげましょう。
犬、猫の身体でマダニが特に寄生しやすい場所は、頭、耳、目の周り、お腹、手足の指の間、背中などです。
結局のところ、ほぼ全身ですね(笑)。
■噛まれる前の予防と対策
・マダニ予防薬を使用する
マダニ予防には予防薬が効果的です。
液状の予防薬で首の後ろやしっぽの付け根あたりに垂らして使うものです。
1回の効果は1か月程度で1,000円~1,500円ほどで購入できます。
これをつけておくと万が一、マダニに噛まれた場合にマダニが死んでしまうほどの効果があります。
ほかにも注射や飲み薬などもありますのでかかりつけの動物病院で相談してみてください。
・散歩後のブラッシングで除去
散歩から帰ったら必ずブラッシングをしてあげましょう。
噛みついて寄生する前であれば取り除くこともできますのでブラッシングは非常に効果的です。
もし既に噛まれてしまっていた場合には無理やりとらないようにしてください。
・マダニとの接触を避ける
マダニの活動時期は4月~10月が盛んだと言われています。
とは言え、ここ最近は温暖化の影響もあり1年を通して対策が必要と言えます。
そのため外出を極力避けて室内飼いを徹底し、マダニと接触をしないのも対策の一つと言えます。
しかし散歩好きの犬、猫にとってはちょっとかわいそうかもしれません。
散歩する場合にはマダニの住み家である草むらなどを避けるなど危険に近づかないことは重要です。
■犬・猫がマダニに噛まれたときは
万が一、吸血中のマダニを発見した場合にはどうしたらよいのでしょうか?
まずやってはいけない行為は無理やり引き剥がすことです。
絶対にNGです!
無理やり引き剥がすとマダニの口吻の一部が取れてしまい、ワンちゃん、猫ちゃんの体内に残ってしまう恐れがあります。
また、引き剥がす際にマダニの体液が逆流して体内に入ってしまう恐れもあり、様々な感染症やアレルギーの原因になります。
これは人間がマダニに噛まれた時も同様です。
マダニに噛まれた場合、噛まれた状態のまま動物病院へ行って取ってもらうのが一番安全な方法です。
しかし、夜間など動物病院へ行けない場合もあることでしょう。
そんなときにご家庭で取る場合の方法をご紹介します。
マダニをとるにはお酢やアルコールが効果的です。
お酢やアルコールをコットンや綿棒に染み込ませてマダニに軽く触れさせます。
しばらくするとマダニが嫌がって自分から離れていきます。
マダニをご家庭で取った場合でも、そのあと必ず動物病院へ行き獣医師に診てもらいましょう。
噛まれたあとの化膿や感染症など二次的な被害について相談しておきましょう。
■人へも感染する致死率30%のSFTS
マダニによる感染症はライム病や日本紅斑熱などいくつかあります。
中でもマダニに噛まれた犬・猫から人へと感染すると言われる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はとても恐ろしい感染症です。
ヒトが感染した場合、1~2週間の潜伏期間を経たあと、発熱、食欲低下、下痢、嘔吐、意識障害、出血症状などが見られます。
酷い場合には死に至ることもあり、その致死率は10~30%程度と言われています。
またこの感染症は犬や猫には発症しないことから感染していることがわかりづらい特徴があります。
厄介ですね。
当初、人への感染はマダニから人へ直接のみと考えられていました。
しかし海外で猫に噛まれた女性がSFTS感染した事例があり、マダニ→猫→人という経路で感染したと見られています。
このことからワンちゃん、猫ちゃんをマダニから守ることは同時に自分自身や家族を守ることにもつながると言えます。
■まとめ
今回はマダニからワンちゃん、猫ちゃんを守るための対策として予防や噛まれた時の取り方などについてお伝えしました。
最後にまとめておきます。
■予防
・マダニ予防薬を使用する
・散歩後はブラッシングで除去
・マダニとの接触を避ける
■マダニに噛まれたら
・無理やり取らない
・そのまま動物病院へ行くのがベスト
・家庭で取る場合はお酢・アルコールが効果的
・獣医師の診断を受け二次被害を防ぐ
ワンちゃん、猫ちゃんも大事な家族の一員です。
人と同じようにマダニの恐ろしい被害から守ってあげたいですよね。