アブとブヨの違いとは?蚊よりもかゆい?刺されたときの症状や対策!

夏が近づいてきました。
山へ行ってハイキングやキャンプなどが楽しみなシーズンです。
キャンプなど山を訪れたときの危険生物といえばヘビや蜂、マダニなどが思い浮かびます。
しかし他にも気を付けておきたい危険生物がいます。
その危険生物とはアブとブヨです。
彼らがもつ危険性はズバリ、
強烈なかゆみ!
私もここ数年、毎年行くキャンプ場があるのですが例年のようにブンブン飛んでいる姿を見かけます。
一緒に行った人の中にも毎度のように被害者も出ており、強烈なかゆみに頭を悩ましています。
アブやブヨのかゆみは夏の悪魔・蚊よりも強烈で長く続くのが特徴的です。
そこで今回はアブやブヨの特徴や刺されたときの症状、刺されないための対策などについてお話ししたいと思います。
■アブとブヨの違い
アブとブヨってどんなヤツなんでしょうか?
まずは見た目や大きさなどの特徴をそれぞれ見ていきましょう。
・アブ

大きさ:3cm度
見た目:巨大なハエ、蜂っぽい
活動時期:7~9月、
刺し方:皮膚を切り裂いて血を吸う
生息地域:川や田んぼ付近
・ブヨ

大きさ:2mm程度
見た目:ちっさいハエのよう
活動時期:3~9月
刺し方:皮膚を切り裂いて血を吸う
生息地域:綺麗な水のある森林、川沿い
刺されるとかゆい虫の代表的なのが「蚊」ですが、アブやブヨは蚊のように皮膚を刺すのではなく噛み切って血を吸います。
それだけに蚊に刺されるよりも患部が腫れやすくなるのです。
どちらも朝や夕方に活発的に活動します。
キャンプ場での朝食時や夕食時などには特に気を付けた方がいいですね。
■刺し方や刺されるとどんな症状??
さて、アブやブヨに刺されるとどんな症状が起こるのでしょうか?
共通して言えることはとにかくかゆい!
そしてかゆみの続く期間が長い!
見た目的にはアブの方が大きくて刺された際のダメージが大きいように思えますが、実はブヨに刺された時の方が重症化しやすいのです。
その理由は、アブは毒素を持っていないがブヨは強い毒素を持っていることです。
アブは刺されたときにチクっと痛みを伴い時には出血も、しばらくしてかゆみが襲ってくる、ブヨは刺されたときに気づかずあとから強烈なかゆみが襲ってくる。
そんなイメージです。
アブに刺されるとこんな症状
・数日~3週間程度かゆみが続く
・微熱が出ることもある
・アブは毒素を持っていない
◇応急処置
・患部を洗い流し冷やす
・ステロイドか抗ヒスタミンが入った薬が効果的。(ムヒS、液体ムヒS2a、リンデロンなど)
ブヨに刺されるとこんな症状
・噛まれた直後はかゆみはなく2~3日後に発症
・およそ1か月ほどかゆみが続くこともある
・集団で飛来し十数か所以上まとめて刺されることも
・毒の成分はムカデや蜂と同じ
・頭痛や発熱を起こすこともある
◇応急処置
・ブヨの毒素は熱に弱いため43度以上で30分程度温めると良い(刺された直後のかゆみが発生する前には効果あり)
・ポイズンリムーバーを使用して毒素を吸い出すのも効果的
ステロイド系の薬は使いすぎると副作用が出る場合もありますのでご注意ください。
かゆみがひどい場合には皮膚科を受診し医師に相談することをおススメします。
■アブ・ブヨに刺されないために
・肌を露出しない
キャンプ場などアブやブヨの生息地へ行くときは長袖、長ズボンを着用し肌の露出を避けましょう。
半パンに草履など肌をむき出しにするのは彼らの目の前にごちそうを晒すようなものです。
私も以前、気を抜いて半パン姿でキャンプ用で朝食を取っていたときにブヨにすねをかなり刺された経験があります。
・虫よけスプレーを利用
市販の虫よけスプレーも色々なものがあります。
蚊だけでなくアブ、ブヨ、ノミ、ダニなどに効くものが出ています。
またアブ・ブヨにはハッカ油スプレーが非常に効果的です。
ハッカ油スプレーは市販のものもありますが家庭でも簡単に作ることができます。
◇ハッカ油スプレーの作り方
・ハッカ油を2~3滴
・消毒用エタノール5ml
・精製水25ml(なければ水道水)
・上記をスプレー容器に入れて混ぜる
これで30mlのハッカ油スプレーが出来上がりです。
ハッカ油、消毒用エタノールは薬局やアマゾンなどで簡単に手に入ります。
スプレー容器は100均に売っているもので充分です。
■さいごに
今回はキャンプなど夏の大自然の天敵、アブやブヨについてお伝えさせていただきました。
虫刺されのかゆみって本当に苦痛ですよね。
掻きすぎて出血したり、酷いときには眠れなくなるくらいですから。
本当にストレスです。
ぜひ万全の対策をして夏を楽しく過ましょう♪