ぽけっといんふぉ

ちょっとしたお得な情報などをお届けします。スキマ時間にぜひお立ち寄りください。

ボクシング

ボクシング、大森将平!中盤に追い詰めるも体重超過の前王者にリベンジならず!

2018/01/03

 

4月23日に大阪・エディオンアリーナで行われたボクシングのダブル世界戦でWBO世界バンタム級王座に挑戦した大森将平選手が唯一黒星を喫した因縁の相手、マーロン・タパレス選手と対戦。

しかし11回TKOで敗れ王座奪取とはなりませんでした。

世界初挑戦に失敗した大森選手は18勝(13KO)2敗、タパレス選手は30勝(13KO)2敗となりました。

残念ながら因縁の相手へのリベンジを果たすことはできませんでした。

Sponsored Link

■試合開始前から事件が!

両者の初対戦は2015年4月14日、当時無敗で勢いに乗る大森将平選手はWBO世界バンタム級指名挑戦権をかけてマーロン・タパレス選手と対戦。

1ラウンドに3度のダウンを奪われ、続く2ラウンドにも1度倒され無念のTKO負けを喫しました。

指名挑戦権を得たタパレス選手はその後、見事王座を獲得します。

あれから2年、世界初挑戦とともに唯一の敗北を喫したタパレス選手に雪辱を晴らすチャンスが到来しました。

ところが試合前日、事件は起こるります。

なんと王者のタパレス選手がまさかの、、、

 

減量失敗!!

 

ボクシングという競技、いや体重制限のあるすべての競技でやってはいけない失態を選手の模範たる王者がやらかしてしまいます。

1度目の軽量時に550グラムの体重オーバー、2度目の軽量時には800グラムオーバーとさらに体重が増量しているという摩訶不思議な現象が。

さらに3度目の軽量ではまたしても100グラムの増量!

しかも体重を落とすために調印式をボイコット

結局900グラムオーバーで試合開始前にタパレス選手は王座をはく奪される事態に。

同日に防衛戦を行う井岡一翔選手がタパレス選手の体重オーバーに「プロとして駄目!」と苦言を呈していました。

 

プロどころかアマでも駄目でしょ!!

 

しかも増量ってなんでやねん!!

 

このウェイトオーバーにより大森選手が勝った場合には大森選手が王者に、タパレス選手が勝った場合には王座は空位となることが決定しました。

Sponsored Link

■中盤には王者を追い詰める場面も

なんやかんやありつつも試合開始のゴングは鳴りました。

序盤は両者とも軽快な動きでスタート。

減量失敗のタパレス選手も動きにキレがあり、とても減量で苦しんだようには見えませんでした。

5ラウンドには大森選手のボディブローでタパレス選手の動きが止まり大森選手のまとまったパンチがヒットしいい流れを引き寄せます。

さらに7ランド開始後にはタパレス選手をロープに追い詰めラッシュを仕掛け(前)王者を追い詰める場面も。

しかし再三タパレス選手のアッパーを受け続けた大森選手の動きが徐々に鈍りだします。

大森選手の常に口が開いた状態に非常に嫌な予感がします。

そいて迎えた10ラウンド、タパレス選手の強烈なアッパーを受けダウンを奪われます。

このラウンドはなんとかしのいだものの続く11ラウンドに猛ラッシュをかけてくるタパレスの連打を受けレフェリーストップ、TKO負けとなりました。

Sponsored Link

■体重超過について、このままでいいの?!

結果は大森選手の敗北となりましたが、非常に不満の残る試合となりました。

今回減量失敗により王座をはく奪されたタパレス選手はなんと試合当日61キロに達したそうで大森選手との体重差は4キロもあったとのこと。

4キロ差というとおよそ2階級分くらいの差です。

そんな選手と同じ8オンスグローブで試合を行ったわけです。

そもそもボクシングは体重別に細かく階級が分けられ、同じ体重の選手が技術を競う競技のはずです。

試合後、大森選手はあごの骨折が判明しました。

下手をすれば選手生命の危機に陥るところだったのです。

ボクサーは過酷な練習に耐えながらさらに食事制限までして命を削るような減量の末、試合に臨んでいます。

今回のタパレス選手の減量失敗はあまりにも大森選手に対して失礼ではないでしょうか。

しかし、今回のタパレス選手のように減量失敗した選手が勝つケースが時折見られ、少し気になります。

例えば2015年5月にアメリカ・ラスベガスで行われたWBOライト級王座決定戦。

2階級王者の粟生隆寛選手が同級4位のベルトラン選手と対戦したこの試合。

ベルトラン選手は前日軽量で体重超過があり、粟生選手が勝利した場合のみ王座獲得となる条件で試合が行われました。

この試合、粟生選手はベルトラン選手に2ラウンドTKO負けを喫しますが、当日の両者を見るととても同じ階級の選手と思えないほどの体格差を感じました。

ところが体重超過の失態を犯したベルトラン選手にファイトマネーの罰金など処分は科せられなかったようです。

※その後ベルトラン選手に違反薬物の陽性反応が出たことにより無効試合となりました。

これではボクシングの細分化された階級の意味がなくなってしまいますよね。

全くフェアではありません。

正直、体重超過した選手にはファイトマネーの減額、一定期間の試合出場停止など思い厳罰を与えないと今後もこのようなケースはなくならないと思います。

何とかルールの改正をしてほしいですね。

最後に、今回の世界挑戦に残念ながら失敗し、さらにあごを骨折してしまった大森選手ですが現役を続行して再び世界を目指すそうです。

まずはゆっくり怪我を治し、ダメージを抜いてほしいですね。

そして次こそはベルトを手にしてくれることを期待します!

Sponsored Link

-ボクシング