山中慎介、次戦は3月にネリと再戦!ちょっと心配な3つの不安要素
2018/01/03

来年3月に山中慎介選手とルイス・ネリ選手の再戦が予定されています。
年末のボクシング世界戦ラッシュも楽しみですが、年が明けて2月米国で開催され、井上尚弥選手が参戦予定の「スーパーフライ2」や山中選手とネリ選手の再戦など、豪華なカードが続きますね。
さて、3月に予定されているこの再戦。
当然、山中選手のリベンジに期待しています。
山中選手最大の武器である「神の左」でスカッとドーピング騒動に幕を落としてくれることを願います。
とは言え、ネリはやはり強敵です。
正直なところ再戦にあたり不安な点はいくつかあります。
そこで今回は来年3月に予定されている前WBC世界バンタム級王者・山中慎介選手と現WBC世界バンタム級王者・ルイス・ネリ選手の再戦について、すこぶる心配性な私が考える不安要素についてお話ししたいと思います。
■不安要素①:リベンジより返り討ちが多い事実
以前、村田諒太選手がアッサン・エンダム選手の再戦が行われる前にお伝えしたことがありますが、これまでの日本人選手の世界戦再戦ではリベンジよりも返り討ちのケースが目立っており、返り討ちの比率がおよそ2倍を締めています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
村田諒太!エンダムと再戦決定!ちょっと危うい?世界戦再戦の傾向とは?
この傾向にも屈せず村田諒太選手は見事リベンジに成功し日本人2人目のミドル級世界王者に輝きました。
しかし村田選手の場合、5月の第1戦は明らかに圧勝だったこともあり、ある意味今回はリベンジというよりも返り討ちにしているように思えるほど力の差がありました。
しかし村田VSエンダム第1戦の村田選手とは異なり、前回明らかに分が悪かった山中選手です(但し、あの時点でKO負けするほど危険な状態だったようには見えませんでしたが)。
そう考えると、過去の傾向を覆せるかどうか気になりますね。
■不安要素②:セコンドが適正なタオル投入が出来るか?
前回の試合でタオルを投入したセコンドに対し「早すぎる!」という批判の声もありました。
しかも山中陣営からも・・・
私も少し早いかな?とも思いましたが、長年山中選手を間近に見てきたトレーナーの判断によるものですから私のような少々ボクシングにかじった程度の者がとやかく言えることではないことは重々承知しています。
山中選手の体のこと、これからの人生の事を思っての判断であるだけに大きな怪我がなかったのもあのタオル投入のおかげとも言えます。
しかし、あれだけタオル投入の件について議論が巻き起こってしまったことで次戦でもし山中選手が危険な状態にさらされた場合、適切なタオルの投入ができるのかどうかとても心配です。
おそらく私がセコンドなら危険だと感じても前回のことが頭をよぎりタオル投入のタイミングが遅れてしまうと思います。
タオル投入に関してはおそらく入念な打ち合わせを行ったうえで試合に臨むとは思いますが、やはり間近で見るセコンドの直感も重要なだけにちょっと心配ですね。
■不安要素③:ドーピングの影響
以前、武井壮さんが一度ドーピングによって作り上げた肉体は薬を辞めてからもリセットされることはないという説があることを語っていました。
今回のネリ選手は大丈夫なのだろうか?
ドーピングの影響はないのだろうか?
もし武井さんの紹介した説が正しければ、今回もフェアな戦いではないということになります。
僅かな体重の差でも試合に影響が出るほど繊細なボクシングという競技においてドーピングが試合に与える影響は計り知れないものでしょう。
いや、ボクシング以外の競技でもそれは同じか。
■まとめ
さて、今回は3月に再戦を予定している山中慎介VSルイス・ネリ戦について3つの不安要素をお伝えさせていただきました。
とは言え、不安要素はあるものの山中選手はこれまでの13度の防衛戦で12人の世界のトップ選手を倒してきました。
13度目となった前回、残念ながら敗れてしまいましたが、13度も世界のトップ選手を相手にすれば1度くらいはうまくいかないこともあるでしょう。
それがたまたま前回だっただけなのかもしれません。
ということで3月の再戦はスッキリKOリベンジしてくれることを期待したいと思います。
年齢的に勝っても負けても次戦がラストマッチとなる可能性も充分にあり得るので、豪快な勝利と無事リングを下りられることを願います。