中日ドラゴンズの2017年シーズンを振り返る!実は記録・受賞づくしだった!?
2017/10/15
長いようで短かったプロ野球2017年シーズンが終了しました。
残す試合はクライマックスシリーズ、そして日本シリーズのプレーオフのみとなりましたが、我が中日ドラゴンズには関係ないことです。
さて、今シーズンのドラゴンズ。
昨シーズンの最下位から順位を1つ上げて5位という結果に終わりました。
よく言えば一歩前進したと言えますが、相変わらず厳しいシーズンだったことは否めないでしょう。
特に深刻だったのはチームの低迷に伴う観客動員数の激減。
ナゴヤドームで行われたオールスターゲームの開始前、野球殿堂入りを果たした中日OBの星野仙一氏が「ドラゴンズをもっともっと応援してやってください。」とファンに訴えかけるという異例の出来事がありました。
ちょっと寂しいシーズンでしたね。
さて、そんなこともありましたが、その反面いいことも沢山あったシーズンでした。
その「いいこと」とは、大記録の達成や輝かしい受賞の数々です。
思えば2017年は記録づくしのシーズンだったんです。
どんな記録や受賞があったのでしょうか?
ちょっと振り返ってみたいと思います。
■大島洋平「1000本安打」「月間MVP」
開幕からなかなか勝利を掴むことができず、7戦めにしてようやく初勝利を掴むことができました。
早くも今シーズンの苦戦を彷彿させた4月。
その中で孤軍奮闘し好調を続けていたのが大島洋平選手!
4月30日の阪神戦で通算1000本安打を達成!
惜しくも球団記録の月間42安打には1本足りず、W受賞は逃したもののチームやファンに明るい話題を提供してくれました。
さらにはこの活躍により3、4月度の「月間MVP」も獲得。
今シーズンは最多安打、首位打者も狙える位置にいただけにシーズン終盤の戦線離脱は残念でしたが来季もドラゴンズを引っ張ってもらいたい存在です。
昨年末は移籍濃厚なんて言われていた時期もあっただけにドラゴンズに残ってくれて本当に良かったと思います。
■岩瀬仁紀「950試合登板」「リーグ最年長セーブ記録」「月間MVP」
3年ぶりに開幕1軍を果たし復活を果たした岩瀬仁紀投手。
2013年以来の50試合登板と現役最年長投手とは思えない働きぶりでした。
6月23日の巨人戦では3年ぶりのセーブを挙げそれまで山本昌さんが保持していたセ・リーグの最年長セーブ記録・41歳2ヶ月を超える42歳7ヶ月に更新!
この6月は全14試合を無失点に抑え10ホールドを記録する大活躍を見せました。
史上最長ブランクとなる12年ぶりの「月間MVP」に選出されました。
さらに8月6日の対巨人戦で日本記録となる通算950試合登板を達成!その記録は現在954まで更新しています。
おそらく今シーズンのカムバック賞候補筆頭でしょう。
来季も現役続行を決めているので更なる進化を見せてほしいですね。
そして後継者を輩出してくれることを期待したい!
■アレックス・ゲレーロ「球団新・6試合連続本塁打」「本塁打王」
これまでドラゴンズの歴史には数々の名スラッガーがいました。
そんな名スラッガーたちの記録を破る助っ人が今シーズン、ドラゴンズに入団しました。
その助っ人とはキューバ出身のアレックス・ゲレーロ選手。
彼が打ち立てた記録は、球団新記録となる「6試合連続本塁打」。
これまでの球団最多は「5試合連続」でした。
5試合連続本塁打達成者
・大島康徳(1979年)
・ケン・モッカ(1984年)
・落合博満(1989年)
・大豊泰昭(1996年)
・福留孝介(2003年)
・タイロン・ウッズ(2005年)
過去6人の選手が達成していますが物凄い顔ぶれですね。
球史に残る6選手を超えたゲレーロ選手。
惜しくも日本記録の「7試合連続本塁打」は逃しましたが十分すぎる快挙です。
この長打力を見事に活かし今シーズン積み重ねた本塁打は「35本」でリーグトップ。
来日1年目で本塁打王に輝きました。
春先は日本の野球に適応できず苦しんでいましたが、使い続けた森監督もそれに答えたゲレーロ選手もあっぱれです。
残念ながら今期限りでの退団が濃厚ですが、今シーズンドラゴンズの主砲としての引っ張ってくれたことに感謝です。
■荒木雅博「2000本安打」
ゲレーロ選手が6試合連続本塁打を達成した6月3日、主役はゲレーロ選手ではなくこの人でした。
その主役とは、ナゴヤドームで行われた対楽天戦で苦節22年目にして2000本安打を達成したベテラン荒木雅博選手!
2000本目のヒットは、バットを止めたようなスイングでしたが打球が飛んだ瞬間、ヒットになるとわかる当たりでした。
これまで2000本安打を達成した中日の選手は他にもいますが、ホームゲームでの2000本安打達成者はなんと荒木選手が初めてだったようです。
多くの関係者から祝福のコメントが寄せられていましたが、個人的には元コンビで現巨人の井端弘和コーチからの祝福のコメントが一番グッときましたね。
2000本安打達成後も相手チームの先発投手が左腕のときにはスタメン起用も多く、走塁や守備の巧さは相変わらずです。
岩瀬投手同様、来季も現役続行を決めているだけに活躍に期待したいですね。
また、荒木選手を脅かすような若手の台頭もそろそろ出てこないとこれからのドラゴンズがちょっと心配です。
■浅尾拓也「200ホールド達成」
10月1日、ドラゴンズ全盛期の功労者・浅尾拓也投手がマウンドへ。
2死走者なしから登板しヤクルト・広岡選手を見逃がし三振に仕留め史上3人目の「200ホールド」を達成。
自身としては2015年9月18日以来となる2年ぶりのホールドでした。
昨シーズンは1軍での登板がなく、復活が期待された今シーズンでした。
しかし登板はわずか4試合でした。
この200ホールド達成をきっかけに来シーズンこそは復活に期待したいと思います。
浅尾投手の復活はナゴヤドームの観客動員数増加に不可欠です。
浅尾投手が復活すればナゴヤドームに女性ファンが押し寄せてくれることでしょう。
■ダヤン・ビシエド「月間MVP」獲得
4月は不振にあえいでいた主砲、ダヤン・ビシエド選手。
しかし5月に入ると月間打率3割4分1厘、8本塁打、25打点をマークし頼れる4番に。
5月の活躍により自身2度目となる「月間MVP」を受賞!
今期は米国市民権獲得のため一時戦列を離れたり、8月には死球により骨折した影響でわずか87試合にしか出場できませんでした。
チームにとっては痛手でしたね。
ゲレーロ選手が退団濃厚なだけにビシエド選手にはぜひとも4番としてチームを支えてもらいたい。
来季の活躍、期待しています。
頼むよ!
■京田陽太「新人球団最多安打」
今シーズン、ドラゴンズで最もブレイクしたのが、ルーキー・京田陽太選手で間違いないでしょう。
俊足を活かし内野安打を量産。
さらには神がかった走塁で相手チームを翻弄する場面を今年何度も見ることがありました。
9月14日には「139安打目」を放ち、59年の江藤慎一さんの球団新人最多安打記録にならび、18日には球団新となる「140安打」を放ちます。
長嶋茂雄さんのもつセ・リーグ記録の「153安打」には届かなかったものの149安打を達成。
今シーズンの終盤戦の楽しみは正直チームの勝ち負けよりも京田選手がヒットを打ったかどうかの方が気になっていましたね。
これからのドラゴンズが楽しみになる選手です。
DeNAの濱口投手が二桁となる10勝を挙げて新人王争いはどちらに転ぶかわかりませんが、私は京田選手が新人王を獲得すると信じています!
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■まとめ
今回は2017年中日ドラゴンズの選手が獲得した記録や受賞についてお伝えしました。
さいごにまとめてみます。
・大島洋平選手:1000本安打達成、月間MVP受賞
・岩瀬仁紀投手:954試合登板達成、(日本新)最年長セーブ記録(リーグ新)、月間MVP受賞
・アレックス・ゲレーロ選手:6試合連続本塁打(球団新)、本塁打王
・荒木雅博選手:2000本安打達成
・浅尾拓也投手:200ホールド達成
・ダヤン・ビシエド選手:月間MVP受賞
・京田陽太選手:149安打達成(球団新人最多)
あらためて見てみると色々あった今シーズンでしたね。
これに加えて期待したいのが、岩瀬投手のカムバック賞と京田選手の新人王。
発表の瞬間を楽しみに待ちたいと思います。
5位に終わった今シーズンでしたが、なんだかんだ言っても自分はけっこう楽しんで応援していました。
来シーズンは誰がどんな記録を残すのか。
個人的には福田選手の本塁打王に期待しています。
今から楽しみです。