2017年、年末ボクシング世界戦!カード決定!テレビ中継や試合展望!
2018/01/03

2017年、年末ボクシングの世界戦カードが決定しました。
今年は12月30日、31日の二日間で計5試合が組まれています。
昨年は12月30日に2試合、31日に6試合の計8試合でしたので少し減ってしまいました。
年末ボクシングの常連、井岡一翔選手や田中恒成選手は今回休場、内山高志選手は引退とちょっと寂しくなりました。
とは言え、今年は2団体統一戦や日本人対決といった目玉カードも予定されており、例年のような波乱あり、感動ありの年末ボクシングとなることは間違いないでしょう!
それでは早速、年末ボクシング2017の世界戦カードとテレビ中継、試合展望をお伝えしていきます。
■年末ボクシング世界戦・カード一覧
■12月30日(土)横浜文化体育館
◇WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
王者:井上尚弥(大橋)VS同級7位:ヨアン・ボアイヨ(フランス)
※井上は7度目の防衛戦
◇WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者:拳四朗(BMB)VS同級8位:ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)
※拳は2度目の防衛戦
■12月31日(日)大田区総合体育館
◇WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦
WBA王者:田口良一(ワタナベ)VSIBF王者:ミラン・メリンド(フィリピン)
※田口は7度目の防衛戦
◇IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
王者:京口紘人(ワタナベ)VS同級3位:カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)
※京口は初防衛戦
◇WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者:木村翔(青木)VS同級1位:五十嵐俊幸(帝拳)
※木村は初防衛戦
■テレビ中継スケジュール
■2017年12月30日(土)横浜文化体育館
放送局:フジテレビ
放送時間:19:00~
■2017年12月31日(日)大田区総合体育館
放送局:TBS
放送時間:18:00~放送の「KYOKUGEN2017」内で
■年末ボクシング2017世界戦・試合展望
◆井上尚弥(大橋)VSヨアン・ボアイヨ
来年2月の「スーパーフライ2」に弾みを!
年末にIBF王者アンカハス選手との対戦が噂され、わたし個人的には相当楽しみにしていましたが流れてしまいました。
思えば今年は怪物と言われたローマン・ゴンザレス選手との対戦も期待されていましたがゴンザレス選手の2度の敗北で遠のいてしまいました。
ビッグマッチ実現の難しさを痛感した1年でした。
さて、アンカハス選手に変わって対戦が実現したのが同級7位のヨアン・ボアイヨ選手。
戦績はこれまで46勝41KO4敗1無効試合と豊富なキャリアを持ち現在30戦連勝中の選手。
今回が初の世界挑戦でフランスより来日します。
しかし正直、力の差はかなりあります。
井上選手の勝ちは揺るぎないでしょう。
世界初挑戦で怪物・井上選手と戦うボアイヨ選手の勇気を称えたいと思います。
来年2月24日にアメリカで行われる「スーパーフライ2」。
スーパーフライ級の猛者たちが一同に集うビッグイベントです。
これに参戦を予定している井上選手。
その前哨戦となる今回、存在感を世界中にアピールして次戦で大物とビッグマッチを掴んでもらいたい。
◆拳四朗VSヒルベルト・ペドロサ
拳四朗選手、ついに全国放送のチャンス到来!
10月に初防衛戦を行い12ラウンドをフルに戦った拳四朗選手。
前回、前々回と僅差の判定をモノにする激闘を演じたため、年内は休養かと思われた矢先、年末ボクシングへ強行出場が決定。
「こんなハイペースで大丈夫か?」と思いましたが、正直言って今回は拳四朗選手にとっては大チャンスなことがあります。
拳四朗選手は5月20日に念願の世界タイトルを獲得、そして10月の防衛戦と2度の世界戦に勝利しました。
その2戦ともミドル級の村田諒太選手、フライ級の比嘉大吾選手らとのトリプル世界戦。
しかし、放送時間の都合からか5月のタイトル奪取の試合はダイジェストでサラッと放送され、前回10月の試合はダイジェストすらありませんでした。
10月は村田選手、比嘉選手が早い回でKO勝ちし、短時間で試合を終わらせたにも関わらず。
これにはさすがに拳四朗選手の扱いが軽すぎてかわいそうでした。
世界王者なのに・・・
しかし、今回はダブル世界戦。
しかも同じ日にリングに上がるのが井上尚弥選手とくれば早いラウンドでの決着が十分考えられます。
拳四朗選手の放送時間確保は今度こそ大丈夫でしょう!
良かったね、拳四朗選手!
まさかとは思いますが、現役世界王者を差し置いてこの日試合のある井上尚弥選手の弟、拓真選手の試合や元オリンピック銅メダリストの清水選手の試合を優先して放送するなんてことはないですよね、フジテレビさん?
◆田口良一VSミラン・メリンド
年末の大トリに相応しい2団体統一戦!
盛り上がっていたWBO王者・田中恒成選手との2団体統一戦が流れてしまい残念な思いをしていたボクシングファンにとってこのカードの実現は素直にうれしい!
無難な相手ではなく、強敵メリンド選手を相手に選んだことも称賛したいと思います。
田口選手にはぜひ勝利し、統一王者になってもらいたい。
※この試合についてはこちらの記事で展望をお伝えしています。
2017年・年末ボクシングの主役は田口良一!IBF王者と統一戦決定!
◆京口紘人VSカルロス・ブイトラゴ
相手は「ロマゴンの後継者」!?
今年7月にデビューから日本最短となる1年3か月で世界王座を奪取した京口紘人選手。
これからの活躍が期待される注目の選手です。
しかし初防衛戦でいきなり強敵が相手。
今回対戦するカルロス・ブイトラゴ選手は現在33戦30勝2敗1分。
キャリアの内の2敗1分はいずれも世界タイトルマッチで喫したものでそれ以外は全て勝利しています。
また、この選手は怪物王者と言われたローマン・ゴンザレス選手と同じチームで「ロマゴンの後継者」とも言われている選手。
ゴンザレス選手はかつて新井田豊選手、高山勝成選手、八重樫東選手に勝利しており日本人キラーっぷりを発揮。
日本人選手を知り尽くしているゴンザレス選手が身近にいるだけに不気味です。
京口選手には持ち前のスピードで翻弄し、最後は辰吉丈一郎さん直伝のボディブローでのフィニッシュを見せてほしいですね。
◆木村翔VS五十嵐俊幸
現王者VS元王者の日本人対決!
中国・上海のリングで元オリンピック金メダリストのゾウ・シミン選手を破り敵地で見事に王座を獲得した木村翔選手。
対するは同級1位で元WBCフライ級王者の五十嵐俊幸選手。
五十嵐選手は2013年4月に八重樫東選手に敗れてタイトルを失って以来、およそ4年半ぶりの世界戦。
実力の拮抗した面白い試合になりそうです。
この試合で敗れた選手のランキングが下がることにより試合後、前王者のゾウ・ジミン選手が1位に繰り上がり、指名挑戦権を獲得します。
勝利した選手がおそらく次戦、上海で防衛戦を行うことになるでしょう。